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「2020年教育改革」でなにが変わる?将来の大学入試と、小学校までにするべきこと

「2020年の教育改革」という言葉をきいたことがあるママもいるのではないでしょうか。今の幼児が入学するころにちょうど小学校の「学習指導要領」が変わるようです。今回の記事では、新しい指導要領と変わる大学入試について、教育の専門家にわかりやすく解説していただきました。

2020年の教育改革とは

2020年、日本の教育が変わると言われています。幼稚園から高等学校の学習指導要領の改訂、そして大学入試改革です。

お子さんが小学校進学を控えたお母さんは、小学校の勉強がどう変わるのか、どんな準備が必要なのかが気になるところだと思います。 今回は、教育改革後の小学校に入学するにあたって、どんなことに気をつければいいかを考えたいと思います。

新しい指導要領の3つの方向性

新しい指導要領では「社会に開かれた教育課程」を謳(うた)っています。 教育によってより良い社会を創り、社会と連携して子どもたちの「生きていく力」を育むというのが、その理念です。

そして「何ができるようになるか」「何を学ぶか」「どのように学ぶか」という3つの方向性をあげています。

「何ができるようになるか」

新しい指導要領によって、

①生きていくために必要な知識や技能

②思考力・判断力・表現力

③学びに向かう力、人間性

の3つの柱を身につけていくことを目標としています。これらは 「新しい時代に必要となる資質・能力」とされています。

「何を学ぶか」

教科面での最も大きな変化は、小学校3年生と4年生に「外国語活動」、そして5年生と6年生に「外国語」の授業が必修化されることです。英語が「必修化」されるということは、「成績がつく」ということですね。

そして「プログラミング教育」が導入されます。これは「プログラミング」という教科を習うのではなく、さまざまな教科を通して「プログラミング的思考」を学ぶことになるようです。「プログラミング的思考」とは、何か問題があるとき、それを解決するための最適な方法は何かを考え、予測し、それをトライアンドエラーで解決することを指します。

またロボット掃除機など身の回りの製品にもコンピュータ・プログラミングが生かされていることを知る、といったこともプログラミング教育には含まれます。

「どのように学ぶか」

今回の学習指導要領の「目玉」といえるのが、この「どのように学ぶか」です。 新学習指導要領では「主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ ラーニング)の視点からの学習過程の改善」が謳われています。

その内容は「先生が一方的に教え、生徒たちはそれを見て、聞いて学ぶ」という授業ではなく、双方向、対話的な学びのスタイル中心になっていくということです。

小学校までにしておくべきことは?

ここまで読むと、英語にプログラミングにアクティブラーニングと、たいへんな準備をして小学校に備えなくてはならない、と感じてしまうかもしれません。でも、小学校にあがるまでの備えでこれまでと大きく違うことがあるかといえば、そうでもないと私は考えています。 まずは「読み」「書き」「数字」をしっかりしておくことです。

幼稚園でひらがなやカタカナ、数字などを教えているところもあれば、そうでないところもあります。 いろんな園から小学校に上がってくる子どもたちの中には、読み書きができる状態の子とそうでない子がいるということは意識しておくといいように思います。ひらがなで自分の名前が書けて、そして数字が数えられて書けるといいですね。

英語も、ことさら幼児のうちからやらせていなくても大丈夫です。 まずは母国語である日本語にしっかり親しんでおくことです。 絵本を読み聞かせて、読みあって、親子でたくさんことばのやり取りをしておきましょう。

大学受験はどう変わる?

2020年の教育改革は、幼稚園から高校までが対象になっていますが、その先には大学受験があります。

マークシート方式の「大学入試センター試験」が廃止になり、「大学入学共通テスト」にかわります。大学入学共通テストは、数学、国語で80〜120字の記述があるなど、知識だけでなく思考力、判断力、表現力も評価するものになります。

英語はこれまでの二技能「読む・書く」評価から四技能「読む・書く・聞く・話す」を評価するものになり、民間資格・検定試験も評価されます。

「予測できない未来」を生き抜くための教育改革

iStock.com/OkinawaPottery

このように、幼稚園から大学入試までひと続きの改革なのですが、これは先の予測ができない未来を見据えてる、とされています。お母さんたちが意識しておきたいことは、お子さんが通うことになる小学校において、この指導要領がどのように実行されるかです。

とても進歩的で理想の高い内容ですが、それだけに先生にかかる負担も大きいものになっています。先生への研修、外部講師の活用などもアナウンスされていますから、それらがどのように実現されていくのか、今後も注意深く見守っていきたいですね。

参考資料:新しい学習指導要領の考え方 / 文部科学省

執筆:西村則康

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教育研究家。家庭教師集団「名門指導会」代表。中学受験ポータルサイト『かしこい塾の使い方』主任相談員。日本初の「塾ソムリエ」として、塾の活用法や塾選びなどの受験ノウハウを世に送る。テレビ、新聞、教育雑誌などで活躍中。おもな著書に『いちばん得する中学受験』(すばる舎)、『中学受験基本のキ!』(日経BP社)、『頭のいい子の育て方』(アスコム)、「中学受験は親が9割」シリーズ(青春出版社)など、20冊を超える著書がある。

https://www.e-juken.jp/

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