【子育て絵本アドバイザーがおすすめ】お正月に読みたい 絵本
「あけましておめでとう」
新しい年のはじまりです。
時代の流れとともに、お正月の祝い方も様々ありますが、
新年を迎え、新しい年の幸せと健康を祈る心は、今も昔も変わりませんね。
今月は、「お正月に読みたい 絵本」をテーマに、
0歳、2歳、4歳の年齢別おすすめ絵本を3冊、ご紹介します。
■読み聞かせおすすめ年齢:0歳から
おかあさんねこは こどもを くわえて
はこびます。
おかあさんらいおんも こども くわえて
はこびます。
おかあさんざるは、・・・
【どうぶつのおかあさん】
作: 小森 厚
絵: 藪内 正幸
出版社: 福音館書店
発行日: 1981年10月
本体価格: ¥900 +税
動物のお母さんは、
自分の子どもを、どうやって運んでいくのでしょうか。
子どもにも人気の、ネコやライオン、サル、コアラ等、
12種類の動物たちが登場し、お母さんが、子どもを連れて歩く様子を描いています。
丁寧に、まるで写真を見ているかのような絵と、
温かく、優しい、繰り返しの文章で、
子どもも、私たち大人も、微笑ましい気持ちになるかと思います。
私は特に、イノシシの子どもたちが、
お母さんの後を固まってついて行く姿が、印象的でした。
こういった絵本を通して、
干支について、語りかけをしてみたり、
あるいは実際に動物園にいって、本物の動物を見てみる、というのも、
いいかもしれません。
■読み聞かせおすすめ年齢:2歳から
かーん こーん、
もりにひびく おとうさんの まきわりの おと。
かまどに ひを いれた おじいさん。
おはよう、いっくんも おきてきた。
【14ひきのもちつき】
作・絵: いわむら かずお
出版社: 童心社
発行日: 2007年11月
本体価格: ¥1,200 +税
今日は、「餅つき」です。
おばあさんが、夕べからふやかしていたお米の水をきっています。
臼(うす)と杵(きね)を準備して。
蒸篭(せいろ)から湯気が吹いています。
いっくん達14ひきが、
家族で分担して、「餅つき」を始める用意をしています。
自然豊かな色彩で、丁寧に描かれた絵と、リズミカルな文章で、
日本の「餅つき」や文化について、子どもにも分かりやすく書かれています。
お正月の時期に、
お子さまと一緒におすすめの一冊です。
■読み聞かせおすすめ年齢:4歳から
お正月の行事は
新年をいわい
お節料理を みんなでたべて
年神さまから
一年のちからを さずかろうとする 行事です
お節料理を つくるため
年神さまは
十二の動物をえらび それぞれじゅんばんに
かかりをきめました
これが十二支です
【十二支のお節料理】
作: 川端 誠
出版社: BL出版
発行日: 1999年12月
本体価格: ¥1,300 +税
年神様は、
12の動物たちを集めて、お節料理の準備を命じました。
まず、ねずみたちに声をかけ、家の掃除と正月飾りを頼みました。
つぎは、うしです。
田畑に詳しいので、米や野菜などの材料を選んで、運ぶ係です。
とらは、方々の国から、珍しい食べ物を集めてくる係です。
そして、うさぎは、・・・というお話です。
鮮やかな色合いと、丁寧に作られた版画のイラストによって、
お節料理が彩られます。
動物たちそれぞれが、役割をもち、分担して、
お正月の準備をする様子が、子どもにも分かりやすく書かれています。
晴れやかで、清々しく、新年を迎える雰囲気が、
子どもにも、私たち大人にも伝わってくるかもしれません。
お正月のこの時期に、親子で一緒に、オススメです☆
まとめ
いかがでしたでしょうか。
子どもは、絵本を通して、絵本の中の出来事を疑似体験します。
現実の世界と同じように認識しますので、
様々な作者の、様々な種類の絵本を読み聞かせするとよいでしょう。
乳幼児期は、この疑似体験の積み重ねが、とても大切になります。
「絵本」のある子育て、してみませんか?