【子育て絵本アドバイザーがおすすめ】鬼(おに)が出てくる絵本
毎年この季節になりますと、お子さまと一緒に
「ほいくえんで、まめまきをするんだ!」
「せんせいが、おめんをかぶって、おにのやくをやるんだよ」
等といった会話をされる方も、いらっしゃるのではないでしょうか。
節分の豆まきは、
家庭で行われる伝統行事の一つとして、今でも続いているものの一つかもしれません。
わるいものを追い払う力がある、と言われている豆をまいて、
お子さまと一緒に、健康で、幸せに過ごしていきたいですね。
今月は、「鬼(おに)が出てくる絵本」をテーマに、
0歳、2歳、4歳の年齢別おすすめ絵本を3冊、ご紹介します。
■読み聞かせおすすめ年齢:0歳から
おにのパンツは、いいパンツ
つよいぞ つよいぞ
とらの けがわで できている
つよいぞ つよいぞ・・・。
【おにのパンツ】
絵: 長谷川 義史
出版社: フレーベル館
発行日: 2018年08月
本体価格: ¥700 +税
幼稚園や保育園等で、歌ったことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
子どもたちに人気の童謡「おにのパンツ」が、絵本になりました。
絵は、長谷川義史さんが描いています。
おにやおにの家族が、見開きいっぱいに描かれていて、
赤ちゃんや乳幼児期のお子さまと一緒に、歌いながら、楽しめるかと思います。
私は特に、最後のページにあります、
おにや人間、動物たち、そして地球が、おにのパンツをはいているシーンが
印象的でした。
■読み聞かせおすすめ年齢:2歳から
ゆきが ちらちら ふる よふけ。
だれかが しくしく ないていた。
「さむいよう、さびしいよう」
「さむいよう、さびしいよう」
【ふくはうちおにもうち】
作: 内田 麟太郎
絵: 山本 孝
出版社: 岩崎書店
発行日: 2004年01月
本体価格: ¥1,300 +税
「だれだろう、こんな さむい ばんに」
節分の夜に、留守番をしていた男が、一人で酒を飲んでいると、
外から、聞こえる声。
そっと戸を開けると、なんとそこには、鬼たちがいた。
心優しい男は、
「はいれ はいれ。そこに いたら こごえしぬぞ」
と家に招き入れた。そして、男は鬼たちとともに、宴会をはじめ・・・というお話です。
鬼というと、こわくて、とても恐ろしい、生き物を想像するかと思いますが、
この絵本に登場する鬼たちは、礼儀正しく、腰の低い、控えめな鬼たちです。
流れるようなテンポのいい文章と、
細部まで丁寧に描かれた、ユーモアな絵で、
楽しく読み聞かせできるかと思います。
我が家の子どもたちは、特に、
福の神が、鬼や男の家族と一緒になって歌ったり、踊ったりするシーンが、
気に入ったようで、何度も読み返していました。
■読み聞かせおすすめ年齢:4歳から
きたの おやまの てっぺんの
さんぼんすぎのしたに、
ちいさな いえがありました。
そのいえには、
のっぽの やまんばと
やまんばの むすめの まゆが
すんでいました。
【まゆとおに-やまんばのむすめまゆのおはなし】
作: 富安 陽子
絵: 降矢 なな
出版社: 福音館書店
発行日: 2004年03月
本体価格: ¥900 +税
山姥(やまんば)の娘まゆが、鬼に出会います。
お腹が空いていた鬼は、
まゆを見るなり、お鍋で煮て、食べてしまおうと思いました。
鬼とは知らないまゆは、
鬼に誘われるがまま、鬼の家に着いていきます。
まゆは、薪を集めたり、かまどの石を集めたりして、
鬼の手伝いをして、・・・お腹が鳴っている鬼は、
大鍋にお湯を沸かし、お風呂に入るように、まゆに言います。でも・・・、
というお話です。
年少さん、年中さんくらいのお子様でしたら、
読み聞かせできるかと思います。
見開きいっぱいに描かれた迫力ある絵と、
どきどき、ワクワクするお話の展開に、
子どもも、私たち大人も、絵本の世界に引き込まれます。
明るくて、元気いっぱいで、純粋な、まゆ。
一方で、こわくて、でも、どこか憎めない、鬼。
その二人のキャラクターに、何度読んでも、楽しめるかと思います。
節分の時期に、
あるいは、幼稚園や保育園での「豆まき」の行事に合わせて。
親子で一緒に、おすすめの1冊です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
子どもは、絵本のストーリーを通して、
物事の善悪や人間の行動パターンを認識します。
子どもの潜在意識に影響を与えますので、
質の良い、様々な作者が書いた絵本を、読み聞かせしたいですね。
「絵本」のある子育て、してみませんか?