働くママと子供の毎日をもっと素敵に。MAMAPLA(ママプラ)

ハート 33656

幼児教育のプロから学ぶ、子供を伸ばす魔法のことば

意欲を持って取り組んだり、子供らしいキラキラした好奇心をもって挑戦したり、自分で考え行動する力を持つ子を育てるには、どうすればいいのでしょうか。
幼稚園・小学校受験でお世話になった幼児教育のプロたちに伺ったお話から、いくつかご紹介したいと思います。

子供の力を引き出すカギは「自信」と「意欲」

子供は、教えられても伸びません。

自分で考えてやってみて「あ、できた!」という体験から学ぶのだそうです。この時、周りの大人がその子のがんばりを認めて褒めることで、子供の中に”自信”と”意欲”が湧いてきます。つまり、子供を伸ばす”自信”と”意欲”の元となるのが、この「あ、できた!」という体験なんです。そのために大切なのは、最初からすぐに「教えない」こと。そして「けなさない」ことだと言います。

【子供の力を引き出す声かけ例】ゾウさんの絵を描いた時

draw

大好きなゾウさんの絵を描いた時に、「あれ?もっとお鼻が長いでしょ?」などの声かけはNG。子供の意欲を削いでしまうばかりか、一生懸命描いたものをママにけなされた印象を受け、「私は絵が苦手だ」という気持ちを持ってしまうかもしれません。とはいえ、ママとしてはゾウの特徴がうまく表現できるようになってほしい一心で、アドバイスのつもりで言ってしまうこともありますよね。

ではどうすればいいのでしょうか?
幼児教室の先生にアドバイス頂いたのは『そんな時は、隣でママも一緒にゾウを描いてみましょう』ということでした。「ほら、ゾウの鼻はこんなふうでしょ」と教える必要は一切ありません。ただ単に、「ママも描きたいな」と隣で一緒に描いて、描いた絵はそのまま置いておくだけでいいのだといいます。
子供はママの絵を自分なりに観察し、その時か近いうちに必ず何かを発見します。ママはその時期を辛抱強く待ってあげることが大事なのだそうです。

子供が自分で気づいて、「そっか!鼻が長いとゾウさんらしく見えるんだ」と気づいたとき、「すごい!大発見!」「そうね、ゾウさんは本当に鼻が長いよね。よく気づいたね!」と一緒に驚き、褒めてあげてください。

この過程を通った子と、最初に人から「ゾウの鼻は長い」と教えられて育った子では、その後の観察力が変わるといいます。さらに、「なぜ長いんだろう?」「長い鼻の中はどうなっているんだろう?」など、次の学びにつながる”意欲”も違ってくるのだといいます。これは小学校に入ってからの学習意欲に大きく影響するといわれています。

「考える力」を育むママの声がけ

「うちの子は、すぐにわからないと言って自分で考えようとしないんです」というママの悩みを聞きます。私の娘もそんな時期があり、「どうしてもっと一生懸命、考えようとしないの?」「なぜ分からないの!」とイライラしてしまったこともあり、よく先生に相談しました。

先生がおっしゃるには、それは「なぜだろう?」「どうやればいいんだろう?」という疑問を持っていないために、そもそも考えるスイッチが入っていないからだそう。考える力のスイッチは、この「なぜ?」とか、「どうやればできるか?」という疑問を持たない限り、ONにならないのだといいます。

自分で疑問を感じて考える力は、日常の中のちょっとしたママの声かけで育ってくるものだそうです。具体的なシーンを基に声かけ例を見てみましょう。

【「考える力」を育む声かけ例 ①】プリンセスになりたい女の子には

princes

たとえば「プリンセスになりたい」という女の子に、「ステキな夢だね」という言葉だけで終わらず、「プリンセスになるにはどうしたらいいかな?」と問いかけます。すると子供は初めて、「どうすればなれるかな?」と真剣に考え始めるのです。

「お友達を助けてあげる!」など、具体的な答えが出てくれば大きな成果です。また、答えが出なくても「プリンセスのお行儀ってどうかな?」と問いかけると、さっきまでとは別人のように、自分から姿勢よく座るようになると言います。

大人が思う「考える力」というと、ロジカルに説得力を持って…などと構えてしまいますが、その本質は、今までに自分が体験したことや知っていることをフル活用して、「どうすればいいか」を判断する力だそうです。人生において、本当に大切な力ですよね。

【「考える力」を育む声かけ例 ②】絵本を読んでもらいたい子供には

picture book
保育園からの帰り道、「きょうは絵本をたくさん読んで!」とせがむ子供に、「ママもそうしたいな。でもその前にご飯を食べてお風呂に入らなくちゃいけないよね。寝る時間は決まっているし…。どうしたらいいかな?」とつぶやきます。すると子供は「ご飯、早く食べ終わる!」と、やりたいことを実現するためには「どうしたらいいか?」自分なりに考えることができるようになってきます。

「絵本を読みたいなら、早くご飯を食べなさい!」と指示されるより、自分から「早く食べよう」と思って行動する方が、断然うまくいきます。大人も指示されたり強制されたりするとやる気が失せるように、子供も「自分でやろうとしたこと」には意欲を持って取り組めるのです。

子供が「~したい」と言ったときは”意欲”がある証拠。考える経験が出来るチャンスです。「こうしないと出来ないわよ」と言うより、「いいね、じゃあどうすればいいかな?」という問いかけが大事かもしれませんね。子供が考えるきっかけを作り出すママのつぶやき。日々のちょっとした工夫で子供の「考える力」をグングン伸ばすことができるのです。

まとめ

「考える」きっかけを作るママのつぶやき…、少し難しく感じてしまいますよね。私もそうでした。子供が小学生になった今でも難しいです。割りとうまくいったのは、「ママの悩み相談」を娘に持ちかけることでした。
「朝、なかなかお支度が進まなくて保育園に遅れそうになると、ママはとても心配で嫌な気分になるの。どうしたらいいと思う?」という感じです。娘は年相応に、「保育園まで走ればいい!」とか、「前の日に着替えと荷物を用意しとけばいい!」とか言います。大人からすると、「それはないな」と思うアイディアでも、「いいかも!明日やってみよう」と言って大真面目に実践してみます。すると、走ると疲れるし危ない、着替えが整っていると支度が速くできる、など体験して分かることが出てきます。
こういうことを積み上げていくと、少しずつ成長してくれるのかもしれませんね。

「教えない」忍耐力。時間に追われる働くママにとってはなかなか大変ですが、子供の珍アイディアを楽しむぐらいの余裕をもって臨みたいですね。

大澤 弘子

テレビマンになって25年!日テレ「ママモコモてれび」企画・プロデュース等、番組制作に20年携わった後、現在は経営企画部門で勤務中。夫と小学5年・2年の姉妹の4人家族。キャリアコンサルタントとしても活動中です。

RELATED POST

あなたにおすすめの記事