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「子どもの運動能力低下」問題。運動が得意な子の特徴、幼児期にできることは

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近年、問題視されている子どもの体力・運動能力低下の問題。「昔の子どもと比べて、現代の子どもは体力がない」という話を耳にしたしたことはありませんか?今回の記事では子どもの運動能力の実態と、子どもを運動好きにさせるポイントについて考えてみました。

体育の授業で目の当たりにした、子どもの運動能力

筆者は、出産前までは小・中学校で教師として働いていて、専門は保健体育でした。学校の休み時間や体育の授業で子どもたちの体力・運動能力が低下していることを目の当たりにしました。今回は、その実態を交えて、幼児期の子どもが運動好きになるポイントについて書こうと思います。

前回記事:<室内でも運動遊び>新聞紙やロープを使ってできる、幼児向けの運動

体力の低下と体格の向上

年々低下している子どもの体力

文部科学省が昭和39年から行っている調査によると、昭和60年頃以降15年以上に渡り、子どもの体力・運動能力は低下の一途をたどっています。世代別では持久走の同じ距離でも、25秒以上遅くなっているというデータもありました。最近では、テレビのニュースでもこの話題が取り上げられることも多く、社会問題となってきていますね。

運動する子としない子の二極化

子どもの運動能力低下が問題視される中、実は運動能力の高い子は増加しています。しかし、運動能力の高い子と低い子の格差はどんどん開いてきているので、全体の体力・運動能力は年々低下という結果になっています。

部活動やスポーツ少年団などで運動をよくする子とそうでない子には体力・運動能力の差が生まれているというデータもあるので、 運動能力の二極化が心配されています。

体格は向上している?

体力・運動能力は低下している一方、子どもの身長や体重などの体格は向上している傾向にあります。昭和45年からの約30年間では、肥満傾向児の割合は男女ともに多くなっています。特に小・中学生の男の子ではその値が2〜3倍にもなっていて、生活習慣病につながる危険性も考えられます。

参照:文部科学省「子どもの体力の現状と将来への影響」

体力・運動能力低下の影響

運動能力が低下することによって、どのようなことが懸念されているのでしょうか。

イメージ通りに身体を動せない

自分の意志で身体を動かすには、体の発達が必要不可欠です。しかし、学校現場でも体育の時間に「イメージ通りに身体が動かない」という子が多くいました。スキップができない、リズムを取って体を動かせない、というもので、自分の身体をうまく操作できないという状況に陥いる子が増えているようです。

体力低下が気力の低下にも繋がる

体力の低下は、運動・健康面だけでなく、精神面にも影響が出るといわれています。ストレスに対する抵抗力が低下してしまうため、心身の健康に不安を抱えて生活する人が増加するのではないかという指摘もされているようです。

子どもを運動好きにさせるための5つのポイント

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子どもの体力・運動能力を高めるためには、まずは運動を好きになってもらうことが大切です。筆者が学校で体育を教えながら感じていたことを踏まえて、子どもが運動好きになるポイントについて考えてみました。

1. とにかくたくさん体を動かす

小さい頃から、遊びの中で体を動かす習慣をつけるようにしましょう。体を動かす=楽しい!というイメージを持たせることが大切です。

2. 小さな成功体験がカギ

いきなり難しいことにチャレンジさせるのではなく、小さなステップが大切です。運動が好きになる一番の近道は成功体験。運動嫌いの一番の原因は、「できないからつまらない」です。小さな成功体験をたくさん積ませることで意欲が生まれ、チャレンジしようとする気持ちにつながります。

3. 走る・投げる以外の動きも取り入れる

運動というと、走る・跳ぶ・投げるなど、特定の項目に目が向きがちですが、這う・ぶら下がる・登るなども立派な運動です。偏りがないように、いろいろな運動をさせてあげましょう。

4. 体が小さいうちがチャンス

体の小さい幼少期の方が、いろんな動きができるようになるチャンスが眠っています。小学校低学年くらいまでは、さまざまな遊びや運動を経験させることが大切です。

また体が柔らかい、体重が軽い幼少期だからこそできることもあります。体が硬くなったり体重が増えたりしてからではむずかしい運動もあるので注意しましょう。

5. かけっこの順位=運動神経ではない

もちろん良い結果を褒めるのはいいことだと思いますが、良くない結果だった場合、それだけで単純に「運動神経が悪い」と決めつけるのはやめましょう。筆者自身も、50m走のタイムは小学校までで9.7秒とかなり遅い方でしたが、中学校で一気に身長もタイムも伸びて6.9秒という、遅咲きのパターンでした。

学校現場で感じた体力・運動能力低下の実情

低学年のうちが勝負

小学校に勤務していたとき、運動好きにさせるには低学年が勝負!と、常に感じていました。低学年の内なら運動が苦手な子がいても、大人の補助でどうにかしてあげられるからです。できるようになれば「運動って楽しい」と思い、体育の時間が楽しみになって授業にも意欲的に取り組めます。

運動が得意な子の特徴

また、運動が得意だという傾向にある子のご家庭は、親御さんのどちらかが運動が好きであるパターンが多かったです。体育会系のご両親、運動は苦手だけどスポーツ観戦が好きなお父さん、一緒に公園で遊んでくれるお母さんなどなど……お父さんやお母さんの運動神経が良いというよりも、運動を楽しむことが身近である家庭環境が重要だと思います。

最近は、子どもへの制約も多々あります。公園でボール遊びができない、休み時間にブランコで靴飛ばしをしたら、先生に注意されてしまうなど…。「あれもダメ、これもダメ」だと、好奇心すら生まれなくなってしまいます。

せめて家庭の中では、子どもの好奇心の芽を摘んでしまわないようにルールを大きく逸脱しない範囲での冒険も認めてあげることも必要だと感じました。

運動の原点は、体を動かすのを楽しむこと

時代の移り変わりとともに子どもを取り巻く環境や生活スタイルが変わってきていることも、体力・運動能力低下の大きな要因です。だからこそ、幼児期のうちに親子で一緒に外へ出たり遊んだりすることで補っていくことが大切かもしれませんね。

個人差はありますが、1、2歳のお子さんは体を動かすのが好きな子が多いようです。運動の原点でもある「楽しむ」ということが、体力作りの何よりのポイント。子どもが小さいうちに、遊びながらたくさん運動をさせてあげたいですね。

提供元:KIDSNA[キズナ]

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