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【金融教育】「おカネって何?」と子供に質問されたら…

金融教育ディレクターの橋本です。今回は、おカネの価値や考え方についてお話していきます。

今、みなさんが生きている現代は、良くも悪くも「経済社会」ですよね。
生きていくためにはもちろん、素敵な食器を買って嬉しくなったり、美味しい外食をして楽しくなったり、そして当然子育てにもおカネが必要です。そして、その使ったおカネは、モノを買ったお店や利用した電鉄会社の売上になったり、その売上が働いている店員さんや運転手さんのお給料になったりしていくわけです。

このように、今の経済社会とはおカネという血液がぐるぐる回っている身体のようなものです。

おカネはそもそも “紙” です

そもそもおカネってなんでしょうか?
紙幣をよくみると「日本銀行券」と書かれています。その名の通り、日本銀行が発行する券なのです。

おカネは信頼で成り立っているもので、世界中の人が1万円と認識してくれるから1万円となるわけですが、もとはといえば1枚15~20円ほどで製造しているただの紙です。

私は日銀の新人時代、支店で現金を扱う仕事を経験しました。日銀では、おカネの偽造チェックと、きれいなおカネが世の中に流通するように機械を通して検査をして、最後は人の手で確かめて裁断してしまいます。
毎日毎日、何百億円も運んで数千万円分の紙幣を裁断している職場に最初はかなり戸惑いましたが、2週間もすれば「これは紙」と思えるようになりました。

おカネが日銀内にある時は発行元銀行券など銀行券として扱い、日銀の窓口から民間銀行等に渡ってはじめておカネとなるのです。

おカネ自体に価値はありません!

第一次世界大戦後のドイツや、最近でもジンバブエなどで起こったハイパーインフレ。
パン1キロが47億マルクになったり、1兆ジンバブエドルがある日突然1ジンバブエドルにデノミ(※)されたり、おカネの価値がほぼなくなり、国民は暖炉で薪代わりにおカネを燃やすまでになってしまいました。

このことからまず伝えて欲しいのは、“おカネ自体に価値はない”ということです。
(古銭など収集的価値はありますが)

子供が「大金持ちになりたい!」と言ったら、「なんで?」と必ず問いかけましょう。
「大好きなお肉を沢山食べたいから、お父さんのようなお家を建てたいから」など、○○のために「大金持ちになりたい!」はありだと思いますが、この“紙”を増やすことが人生の夢や目標というのはおかしいですし、さびしい話ですよね。

※デノミとは「デノミネーション」の略。日本語においては『通貨単位を変更する』意味で使われている。

おカネが無くなると困る、3つの “優れた機能”

一方で、おカネには “便利で優れた機能” が3つあります。

おカネが無い世の中を想像してみてください。

①価値交換機能
物々交換の世の中では「欲しいモノがピッタリ合う人を探し出す」時間と手間が掛かります。しかし、おカネは、モノやサービスが欲しい時におカネで交換することができます

②価値尺度機能
物々交換でワインとCDを交換することになっても、双方、いくつずつ出して交換すると決めるのが大変ですよね。そこで、このワインは4,000円、このCDは2,000円と違ったモノの価値を測る“ものさし”となって、取引も簡単にできるようになります。

③価値保存機能
お刺身や新鮮サラダのように3日で腐るようなモノは保存するのが難しいですが、おカネを持っておくと同一の価値を貯めておけます。つまり、1,000円のお刺身を食べたい場合、1,000円おカネを貯めておけば、いつでも同等の価値のお刺身を新鮮に食べることができるのです。

おカネとは、人生に寄り添う便利な道具!

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このように改めて考えてみると、おカネってなかなか優れた機能を有している道具(ツール)だと思いませんか。

子供に「おカネって何?」と質問されたら、こう伝えて欲しいです。

「おカネは信頼で成り立っていて、元をただせば紙きれ。でも生きるため、何かをするため、そして夢や目標を実現するために必要な『人生に寄り添う便利な道具』である」と。

まとめ

子供たちに “おカネの価値” をきちんと伝えていくことで、「とりあえずおカネ、おカネ」「目的よりおカネのことばかり考える」「安易に借りてしまう」といったおカネだけを求める人生、おカネに振り回される人生にはならないはずです。

これがわたしのお伝えしたい一番大切な『金融教育』の根っこのお話です。
ここをしっかりと理解して生きていくことが、人生のしあわせの一助になるはずです。次回もよろしくお願いします。

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橋本 長明

金融教育director、ブランディングdirector、選曲家/DJほか。 東京生まれ。大学卒業後、日本銀行入行。静岡支店、情報サービス局、金融広報中央委員会事務局、調査統計局を経て10年で退職。日銀では、こどもからの学校教育における「金融教育」の概念作りに注力したほか、広報、ブランディング、景気分析など経験。 現在、金融教育や自分ブランディングを軸とした講師・執筆活動、銀行のブランディング、個人のブランディング、ISETANのイベント等の企画、選曲家/DJなどなど、人や社会が楽しくなったり、何かを考えるきっかけになるような活動中。文化服装学院特別講師、日本FP協会会員。

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