どうするワーママ5年目問題!働くママと専業ママでは子供の教育に差がつくの?
産後に職場復帰をして数年経つと、働くママの悩む内容はどんどん変わってきますよね。
本格的にキャリアアップを目指すのか、「小1の壁」をどう越えていくのか、これからお金がどれくらい必要なのか、 今の働き方で2人目を産んでも大丈夫なのか、 働きながら子どもの勉強を見てあげられるのかな・・・。働くママが漠然と抱えている不安をリアルなアンケー トをもとに項目化し、専門家や先輩ママに解決策を聞いてまとめた本『「ワーママ」5年目に読む本』(パワーママプロジェクト編/光文社))が出版されました。
本の発売を記念して開催されたイベントでは、「働くママと専業ママでは子供の教育に差がつくの?」など働くママが抱える悩みに、高濱正伸さん(花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長)が答えました。
働くママと専業ママでは子供の教育に成果の差がつくの?
働いているママは一緒にいる時間が少ないことに対して罪悪感を抱いている方もいるのではないでしょうか。子供と一緒にいないことで、教育面で悪影響があるのでは…と危惧してしまう人もいるかもしれません。そんな働くママの心の声とも言える質問からイベントは始まりました。
働くママと専業ママでは子供の教育に成果の差がつくの?
に、高濱さんが答えます。
働くお母さんについて言えば・・・ 一緒に過ごす時間が少ないことを罪深く思う必要は全くありません!!と断言します。
子育ての目標のひとつは“自立心”を育てることです。その意味では、四六時中ベッタリと親子でいなくてもよいのです。」
高濱さんは、ビジネス界で成功しているたくさんの経営者層にインタビューをされた経験から、こう続けます。
働く姿をみせることも教育の1つだと信じたいですね。しかし、子供のケアをしなくても良いということではありません。母親が心がけるべき大切なことがあると言います。
今活躍している経営者に話をきいても『愛に穴があいてしまっている人物を雇うのは厳しい』と言っています。母の愛は必要ですよ。」
専業主婦も働くママもどちらにせよ、子供に“愛情をちゃんと伝える”ことが大切なんですね。
パパに「察して」は通用しません!
『夫は犬だと思えばいい』『子どもを伸ばす父親、ダメにする父親』など夫や父親と子育てについての著書も好評で、数々の父親向け講演にも登壇する高濱さん。 質問は夫婦関係にも及びました。
夫に対する要望をうまく伝えるにはどうすればいいのでしょうか?
例えば・・・
『子供に服を着せておいて』 だけではダメです。
『子供に服を着せておいてね。隅々までしっかりと着せていないと体が冷えてしまうかも。
とくに季節の変わり目などは、それが原因で体調をくずすこともあるから、毎日ちゃんと着ることを習慣化しておこうね』
と【なぜ、どのようなことに気を付けるべきなのか】を伝えると夫も納得しますよ。」
▲参加者ママは高濱さんの軽快なトークに魅了されていた
夫にあまりうるさく言わないほうが良いのかなと思い、口に出さないこともあるのですが・・・?
イベント参加者には「我が家は地獄の一丁目かも!?」とギクリとした表情のママも。自分がやったほうが早いから…と家事育児を抱え込みすぎると、無理がたたって体調や心のバランスを崩してしまうかも。そうなる前に、しっかりコミュニケーションすることが大切なようです。
子供と自分が後悔しないようにできること
『「ワーママ」5年目に読む本』には、イベントで語られたような悩みの他、
「契約社員のままずっと働きつづけられるのかな?」
「教育費って家計の何%が適切なの?」
「子供が納得してやる気を出すための話し方とは?」
などの質問に対して専門家のアドバイスと先輩ママの体験談が掲載されており、子供と自分が後悔しないように「今できること、やらなくていいこと」をすっきり整理するための指南書となっています。
1章 キャリアアップ? ダウン? 働き方を考える
2章 教育資金や老後のお金どうする? 家族のお金を考える
3章 忙しくても大丈夫? 子どもの生活サポート法を考える
4章 子どもの勉強のためにママができることを考える
5章 「本当に子どものためになる」英語教育を考える
6章 家庭内を円滑に回すテクニックを考える
まとめ
編者・パワーママプロジェクトのコアメンバー椿さんが「働くママだけではなく、働くママのパートナーや上司、働くママのリアルを理解したい人事の方、またこれから働くママになる予定の皆様にも是非お手に取っていただけると大変嬉しいです」と語ります。【女性活躍推進】は当事者である女性だけで解決できる問題ではありませんよね。
子育て、介護など様々な状況にあるひとりひとりが自分らしく働ける社会の実現のためには、まず互いの状況を理解しあい、知恵やTipsをシェアしあうことが大切なのではないでしょうか。