【アンガーマネジメントでハッピーママ3】人はなぜ怒るの?
こんにちは、アンガーマネジメントコンサルタントの川嵜です。
子供にイラッ、夫にイラッ、自分にイラッ、知らない人にイラッ……。
エレベーターが来なくてイラッ、店が混んでいてイラッ、雨が降ってきてイラッ……。
あなたは、最近、誰に、何に、イラッとしましたか?
そもそも人はなぜ怒るのでしょう?
あなたをイライラさせる正体とは?

子供に「あ~もう、なんでこんなに汚すの」とイラッ。
夫に「ねえ、全然聞いてないでしょ。スマホをさわってばかりで」とイラッ。
自分に「あ~っ、持ってくるの忘れた。せっかく準備したのに」とイラッ。
知らない人に「誰、ここにクルマ駐めたの。通れないじゃない」とイラッ。
怒りの正体は何でしょう?
それは「べき」です。
「べき」?
人が怒るのは、「こうあるべき」という、自分の常識、当たり前が守られていないからです。あるいは、「こうあってほしい」という、自分の期待が裏切られたからです。
怒っている人の言い分と「べき」

怒っている人の言い分と、心の中の「べき」「期待」を探ってみましょう。
言い分:怒る理由?子供が汚すから。
心の中:汚さないでほしい。言い分:夫がスマホをさわって、聞いてないから腹が立つ。
心の中:人が話をしているときは、相手を見て、きちんと聞くべき。スマホをさわるべきではない。言い分:なぜイライラしているかって?持ってくるのを忘れたからよ。
心の中:忘れずに、持ってくるべき。言い分:だって、クルマが駐まっていて通れないからでしょう。
心の中:クルマを歩道に停めるべきではない。人に迷惑をかけるべきではない。
怒っている人が、よく「どうして?信じられない」と言うのは、常識を守らない人、期待に応えない人が信じられないという気持ちです。
怒っている人は、つねに「自分が正しくて、相手が間違っている。相手が悪い」と思っています。「だって常識でしょう」「わかっているはずよね」と。
自分と相手では「べき」が違う。それが前提

自分の「べき」が裏切られたときに、人は腹を立てますが、「べき」はひとりひとり違います。
これまで過ごしてきた環境、経験などによって異なり、同じということはありません。
相手にも「言い分」や「べき」はあります。
子供は、「汚さないでほしい」という期待を理解していません。単にやりたいことをやっています。
夫の言い分は、「聞いているよ。だから、調べていたのになんで怒るの。それに、そっちだって聞いてないことあるし。一方的に怒るべきではない」です。
知らない人も、「寄せておかないと、ぶつけられたら大変」と思っていたかもしれません。
自分と相手は違う人間で、「べき」も違うという前提で、考えてみましょう。
自分はどういう「べき」「期待」を持っているのか、相手はそれをわかっているのか。
相手の「言い分」「べき」も聞きながら、あなたの「要望・期待」「べき」も伝えてみてください。
まとめ
人は「べき」や「期待」が裏切られたときに怒ります。
けれども、「べき」は一人ひとり違い、「期待」も分かっていないかもしれません。
自分と相手は違う人間で、「べき」も違うので、伝え合うことが必要です。