赤ちゃんとお出かけの多い季節
こんにちは。離乳食インストラクターの中田馨です。気温がじわじわと上がり、これから夏本番の暑さを向かえます。この季節、赤ちゃんと一緒にお出かけする機会も多くなると思います。
赤ちゃんがいるご家庭では、外出するとき「赤ちゃんの離乳食はどうしよう?」と悩まれることもあるのではないでしょうか。
今回は、夏に向けてお出かけする際の離乳食のポイントをお話ししたいと思います。
手作り離乳食をお弁当にするときは
手作りの離乳食をお弁当にして持っていきたいとき、気をつけたいのが食中毒です。
食中毒の菌は25度~45度くらいの温度帯で増殖、繁殖するといわれます。特に気温が高くなってくるこの時期に離乳食をお弁当で持って行く場合、次のポイントに注意してください。
▶朝作ったできたて離乳食をお弁当に入れる
作り置きしたものではなく、作りたての離乳食を持っていくのが安心です。お弁当に入れたら、きちんと冷ましてからフタを閉めましょう。
▶保冷バッグで冷やしながら保存する
よく冷えた保冷剤を入れた保冷バッグで持ち歩くようにしましょう。10度以下になると菌の活動がゆっくりになり、増殖のスピードも抑えられるといわれています。
▶早めに食べる
朝に離乳食を作ったなら、できる限り昼ごはんに食べましょう。また、食べ残しを次に回さないようにしましょう。
▶心配ならベビーフードを活用する
手作り離乳食を持って行くのが不安なら、こんなときこそベビーフードが活躍します!安全に保存されたベビーフードは、外出時も安心して赤ちゃんに与えることができます。こちらも、食べ残したものは次に回さず処分するようにしましょうね。
ベビーフードを食べてくれない時は?
▶おっぱいやミルクだけでもOK
普段からベビーフードを食べ慣れていない子は、なかなか食べてくれないかもしれません。
じつは我が子もそうでした。当時7か月の息子は、2泊3日の旅行中まったくベビーフードを食べてくれず、ずっとおっぱいとミルク。でも月齢が低い赤ちゃんは、それでもOKなので安心してくださいね。
▶食べられるものをスーパーで探してみる
外出先にスーパーがあれば、食べられるものを探してみましょう。例えば、バナナや焼き芋、食パンなどが手に入るかもしれません。ただし、スーパーのお惣菜や市販の茶碗蒸し、卵豆腐などは、赤ちゃんには味が濃いので控えた方がいいでしょう。与える場合は、2倍から4倍程度の湯冷ましで薄めてあげてください。
外食を取り分ける場合

ときにはお店で外食することもありますね。外食を取り分ける際に気をつけたいポイントを紹介します。
▶取り分けは1歳を過ぎてから
外食した後、のどが乾くことがありませんか?それは味付けが濃いからです。大人でも濃いと感じるくらいですから、未熟な赤ちゃんの内臓にはさらに負担がかかります。食べるなら1歳を過ぎてからにしましょう。
▶食べるメニューを選ぶ
食べるメニューを選びましょう。揚げ物は控え、煮物・汁ものがあるメニューを選びましょう。おすすめは、シンプルなうどんや雑炊。味付けがやさしい和食を選ぶのがポイントです。
私の場合、子どもが3~4歳になるまで取り分けを続けました。長男の取り分けが終わったら、すぐに長女の取り分けが始まったので、約8年ほど外食はほぼうどんでした。
▶薄めて食べる
先ほども書きましたが、外食も薄めて食べるのが望ましいでしょう。
うどんを食べる場合、うどんだけを子ども用の器に取り分けて、湯冷ましをかけて食べさせます。うどんにおだしの味がついているので、薄めても十分です。お出かけのときは、魔法瓶などで取り分け用の湯冷ましを持っていくと便利ですよ。
外出先でも安心して食べさせよう
お出かけ時の離乳食は、持って行くのも外食するのもルールがありますが、赤ちゃんが安全に離乳食を食べるために、ぜひ心がけてくださいね!