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【子育ての専門家がママの不安に応えます】できないことをがんばる子になるために、どうしたらいい?

そろそろ運動会の練習が始まる頃ですね。大勢で1つのことに取り組むと、できる子とできない子が、子供の目にもはっきりとわかることも。「自分にはできない」と落ち込んでいる子供の姿を見ると、できないならば練習すればいいのにどうしてやらないのかなぁと感じるかもれません。
我が子が「練習して乗り越える」ことを経験するために、親はどのように関われば良いのか、子育ての専門家チャイルド・ファミリーコンサルタントの立場からお伝えします。

「練習すればできる」を知っているのは大人だから

4~5歳くらいになると、「練習してできるようになってからが楽しい遊び」が増えてきます。鉄棒やなわとび、あやとり、けん玉、補助輪なしの自転車。最初はできなくて当然、やりたければ練習したらいいのに、と思いますよね。子供本人が、何もしないで「できない・・・」とクヨクヨしていると、もどかしく感じることもあるでしょう。

でも「練習すればできる」ことを知っているのは、先の見通しが持てる大人だからです。「今」を生きている子供は、「できるようになりたいんだよね?じゃあ練習しようよ」と言われても、その理屈が分からないんです。無理に練習をさせると、「うまくできなくて、つまらない」という悪い印象だけが残ってしまいかねません

練習は「楽しい」と感じられるような工夫を

教えることの上手な人は、目標に向けた小さなステップを設定します。例えば、なわとびならば、「何もないところで両足ジャンプ→止まっているものを飛び越えてジャンプ→縄を持ってジャンプ」というように、小さな達成を繰り返すことで、楽しめることを通して少しずつ必要な技術を身につけていきます。

お母さんたちは教えることのプロではありませんから、どんなスモールステップを設定したらいいのかを考えられないのは当然です。詳しい知識がなくても、お母さんにできることがあります。それは、言葉かけです。

まず意識したいのは、始める時の言葉のかけ方です。「練習すればできるようになる」という大人の感覚で、つい、「ちゃんとやろうね」「練習がんばろうね」と言ってしまっていませんか?

先の見通しが持てない子供にとって、行動を決める大きな基準は「今、自分がやりたいかどうか」です。まずは「(できない段階でも)楽しい」と思えることが大切です。先ほどの例で言えば、なわとびは、完璧に跳べるだけが「楽しい」訳ではありません。両足跳びも、障害物ジャンプも、それぞれに楽しい遊び。楽しいからこそ、続けてやりたいと思う、その気持ちを大切にしてくださいね。

具体的な言葉が達成感につながる

子供の様子を見ながら、かける言葉も大切です。練習している様子を見て、「がんばったね」「すごいね」と、つい大雑把なほめ方をしていませんか?
ほめる時は、なるべく具体的に言うこと。「両方の足で跳べたね!」「昨日よりも沢山ジャンプできたね」「長い時間続けていたね」と、1つ1つの言葉が具体的に「できた」ことを示していると、「できた!」という達成感につながります。

練習が楽しく達成感があれば、毎日続けたくなりますから、そのうちに「できる」ようになります。
その時に「最初はできなかったけれど、毎日毎日続けていたらできるようになったね!」と伝えてください。〈練習〉と〈できるようになった〉が結びつく経験を重ねるうちに、「練習すればできるようになる」と考えられるようになります。これは「先の見通しを持って今の行動を決められるようになる」、という大きな大きな成長なんです。

まとめ

大人にとっては当たり前のことでも、子供には理解できないことがあります。「練習しなくちゃできなくて当たり前でしょう?!」と、子供にイライラする前に、なぜ伝わらないのか、子供の視点で考えてみてください。
「できなかったことができるようになる」という経験を経て、お子さんにとっての「楽しい」の可能性がもっともっと広がりますように。

しみずみえ

玩具メーカーでの企画開発・キッザニア東京の立ち上げなどの仕事を経て独立。現在は、親子の遊びプログラムやママ向け講座などを主宰している。著書に『あそびのじかん』(英治出版/2016年刊)。1日中絵を描いている長男と、1日中踊っている長女の2児の母。

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