【アンガーマネジメントでハッピーママ⑨】兄弟喧嘩にどう対処する?
こんにちは、アンガーマネジメントコンサルタントの川嵜です。今回は、ママのお悩みで多い、子供たちの兄弟喧嘩でのイライラについてです。
兄弟仲良くしているかと思うと、どうでもよいことで喧嘩が始まり、エスカレート。結局、最後には怒鳴ってしまうママも少なくありません。
では、どう対処すればよいのでしょう?
なんで喧嘩するの?ママには理解できない

基本的に子供は言うことを聞きませんが、兄弟喧嘩になると、さらに聞きません。
ママからすると、どうでもよいことで喧嘩が始まります。上の子が譲ればいいのにとか、いちいち反応しなきゃいいのにと思っても、そういう「大人の対応」を子供はしません。
暴言暴力の応酬になり、ときには、ママに言いつけに来ます。
放っておこうと思ってもだんだんイライラしてきます。
さらに夫から「うるさいからどうにかして」「喧嘩させないで」と言われることもあり、そう言ってくる夫に対しても、内心「私に言わないで、あなたがそうしてくれればいいじゃない」とママはイライラ。
子供たちになるべく穏やかに言い聞かせよう、感情的にならないようにと思っても、子供たちはほとんど言うことを聞かず、最後には怒鳴ってしまいます。
さて、どうしたらよいのでしょうか?
兄弟それぞれが、自分が正しいと思っている

子供は大人よりも「これが欲しい」「こうしたい」という自分の欲求、気持ちに素直に生きています。
その欲求が他の人(この場合、兄弟)と重なってどちらかが譲らないといけないときなどに相手とコミュニケーションを取ることや、自分の心と折り合いをつけることをまだ学んでいません。
むしろ、兄弟喧嘩は、それを実際に体験して学ぶ場なのです。
ママとしては、子供たちが悪いことをしているのではなく、学んでいるのだと認識しましょう。
そして、兄弟どちらにもそれぞれの立場、言い分があり、本人は正しいと思っていることも理解しましょう。
年齢が上だから我慢しなさいとか、男の子だからこうありなさい、女の子だからこうありなさいという考え、価値観を、本人はもっていません。押し付けられると、逆に反発したくなります。
ルールにゲーム性を取り入れると守りやすい

それを踏まえて、喧嘩をしていないときや、喧嘩が終わって落ち着いたときに、一緒に話をし、これからのルールを決めます。
このルールは、実際に喧嘩を始めると無視されたりしますが、それぞれの気持ちを聞き一緒にルールを決めたことが大事です。
人間関係のトラブルは、お互いの気持ちを聞いて、話し合って決めるという体験をさせるのです。
そして、たとえば「喧嘩は5分で終了」というルールを決め、次回喧嘩になったら、ママは、5分経ったら笛を吹いて中止させます。
さらに、喧嘩のエネルギーを、プラスのエネルギーに変えるよう、ゲーム性を取り入れたチャレンジを行ないます。
たとえば、毎週の約束をそれぞれ決めてもらい、それをシートにして壁に貼り、できたらシールを貼るようにします。「毎日○時までにやったら、シール1枚」などと決めて、兄弟で競ってもらいます。シールがだんだん増えていくことや、相手に勝つことがモチベーションになり、楽しく約束を守るようになります。
まとめ
兄弟喧嘩は、ママにとってはイライラの原因となりますが、子供が人との付き合いを学ぶよい機会。冷静なときに、コミュニケーションをとり、ルールを決めさせ、少しずつ実行させていきましょう。
すぐに実行は難しくても、子供たちの成長を見守ってあげてください。