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【子育ての専門家がママの不安に応えます】新しい学年に上がるときに親ができること

今年度も残すところ、あと少しですね。4月の進級や入園・入学に向けての準備は順調ですか?
「新年度が楽しみ」という子もいれば、「不安で不安で逃げ出したい」と感じるタイプの子もいます。どちらの場合も、子どもの気持ちに共感しつつ、新年度の準備を進めていきたいものです。
今回は、新年度の準備について、子育ての専門家チャイルド・ファミリーコンサルタントの立場から解説します。

どんな子供も「不安」と「期待」の両方の気持ちを抱いている

新学期に向けての子どもの心鏡はそれぞれ違い、そしてちょっぴり複雑です。
同じクラスのお友達は、「4月から小学生」「もうすぐ、ばら組さん」などと、とても楽しそうにしているのに、我が子にはそのような前向きな期待が感じられないと、ちょっと頼りなく感じてしまうかもしれません。だからといって、「もうすぐ小学生になるのよ!」「もうすぐ年長さんなんだから、がんばらなくちゃ」と、言葉だけで子どもの気持ちを盛り上げようとしても逆効果です。

どんな子供も、生活の変化に対する「不安」と「期待」の両方の気持ちを抱いています。気持ちの強さや表し方が違うだけなんです。進級に無関心に見える子も、心の中では楽しみにしているかもしれないし、「1年生楽しみ」と言う子も、実は誰よりも大きな不安があるかもしれません。そんな子供の複雑で繊細な気持ちを理解し、4月に向けての準備を丁寧に進めていくことが大切です。

「不安」と「期待」の両方に向き合うためには

子供の気持ちに向き合いつつ、新学期を前向きに迎えるために、3つのポイントをお伝えします。

①準備はできるだけ子供と一緒に行う

新しく必要なものを揃えたり買いに行くのに子供が一緒だと、時間も手間もかかります。それでも、一緒に買いに行き、子供に自分で選ばせましょう。自分の気に入ったものに決めると、新年度への自覚や期待も抱きやすくなります。

②実際に触れてみる

実態の分からないものに対して人は不安を抱きやすいですが、知ることで不安が解消されることがあります。入学や入園の場合は、中に入れなくても、学校や園に実際に足を運んでみましょう。
散歩変わりに何度も行くうちに、途中の道にお気に入りの場所を見つけるかもしれません。そんな小さなきっかけでも、自分の足で歩き、自分で触れた情報が、不安を期待に変えることがあります。気をつけて欲しいのが、「こんなに楽しいことがあるらしいよ」と期待を高めるつもりで、言葉で沢山情報を伝えることです。お子さんによっては、その内容を受け止めきれず、かえって混乱してしまう場合もあります。お子さんが把握できる情報量をオーバーしていないか気をつけながら、「触れる」ことを意識するといいですね。

③ネガティブな言い方をしない

「○○ができないと、1年生になれないよ」「そんな悪いことしていると、□□組さんになれないよ」などと、ネガティブな言い方をしないことです。子供に自覚を持ってもらいたいという一心で言ってしまうのですが、「なれなかったらどうしよう」と、本気で受け止めてしまう子供もいます。「もうすぐ1年生だから、○○もがんばろうか」「かっこいい□□組さんになれるよう、○○できるといいね」とポジティブな言い回しで伝えるようにしてみてください。

子供は、親の鏡

お子さんが、新学期や入学・入園に対して不安になっていたら、お母さん自身が不安になっていないか、ちょっと振り返ってみてください。子供は、親の心の動きに敏感です。お父さんお母さん自身も自覚していないような「不安」や「心配」を読み取って、それを鏡のように自分の気持ちに映しとってしまうことが多々あります。

「まだあれもこれもできないのに、入園や入学して大丈夫かしら」、「他の子たちについていけないんじゃないかしら」という不安を心の底で抱えていませんか?特に第一子の場合は、小学校や保育園、幼稚園の様子を親自身が知らないので、その不安はますます大きくなるかもしれません。

でも、大丈夫です。経験をしたお母さんたちに話を聞けば分かりますが、小学校や園の先生たちは、「あれもこれもできない状態」を想定した上で、お子さんたちを迎える準備をしています。例えばおむつがはずれているかどうかや、自分の名前が書けるようになる時期には個人差があるもので、後からいくらでも追いつけます。

一方、新しい生活に対しての「期待」の気持ちは「今」抱いておくことが大切できることもできないこともあるけれど、新生活が始まったらどんな風に変わるのかな」と、ぜひお母さん自身が「期待」を強く持つようにしましょう。

まとめ

新しい生活の始まりは、親も子も色々な不安を感じてしまいますが、大事なのはできないことではなく、できている部分に目を向けることです。素敵な新学期を迎えられますように。

しみずみえ

玩具メーカーでの企画開発・キッザニア東京の立ち上げなどの仕事を経て独立。現在は、親子の遊びプログラムやママ向け講座などを主宰している。著書に『あそびのじかん』(英治出版/2016年刊)。1日中絵を描いている長男と、1日中踊っている長女の2児の母。