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卒入園・入学式は着物で上品に!日本文化のプロが教える着物選び

これから始まる、卒園・入園・入学式のシーズン。子供の成長を感じられる大切な行事だからこそ、せっかくなら着物を着たいと考えている人も多いのでは?日本では昔から、普段通りの日常を「ケ」と呼び、人生の特別な瞬間や年中行事、祭礼などを行う日を「ハレ」と呼び、日常と非日常を使い分けてきました。「晴れ着」や「晴れ舞台」などの「ハレ」もこの特別なという意味を指します。全日本伝統文化後継者育成支援協会の役員である私が、初心者のママでも分かりやすい「卒園式、入園・入学式」の着物選びについてお伝えします。

卒園・入園・入学式の着物の選び方①着物の「格」について

出典:http://ameblo.jp/hjrinan/

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着物にはまず「格」というものがあります。洋服やドレスにもフォーマルからカジュアルまでのTPOがあるように、着物や帯、小物にもその場面や目的に応じてふさわしいとされる「格」があります。

例えば最も格が高い「礼装」には、黒留袖・振袖・色留袖。その次の「準礼装」と呼ばれる着物として訪問着・色無地(紋有り)などがあります。
着物は紋を入れることによって、格が上がります。そのため、色無地は「紋なし」であれば、普段のお出かけなどカジュアルなシーンに着られますが、一つ紋が入った色無地は正式なお茶会やご友人の結婚式から「子供の入園式や入学式、卒業式での母親の装い」などに着られる「準礼装」という扱いになります。

卒園式や入園・入学式にふさわしいのは、「訪問着」か「色無地(紋入り)」が良いと思います。ただ、地域性や園や学校の雰囲気、慣習などにより、必ずしも「準礼装でなければいけない!」と厳しく思わなくても良い場合もあります。もし先に同じ学校を卒園、入学などしているママさんの先輩などがいらっしゃれば、事前にお聞きしてみるのもいいと思います。

卒園・入園・入学式の着物の選び方②帯の選び方や締め方

出典:http://ameblo.jp/hjrinan/

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着物だけでなく、帯の結び方や帯の種類にも格があります。

卒園式や入園・入学式では、フォーマルな帯とされる「袋帯」(一般的には織帯で、表地と裏地の2枚の生地を縫い合わせて袋状に仕立てられているもの)を締めます。帯の柄もできれば、おめでたい行事ですので「吉祥文様」などのおめでたい縁起の良い文様がおすすめです。

訪問着でも色無地(紋入り)の場合でも、「二重太鼓」(お太鼓結びの太鼓の部分が二重になった結び方)が良いと思います。振袖の時のような華やかな飾り結びは、お母様が主役ではなく、子供が主役の卒園式や入園・入学式ではふさわしくありません。

卒園・入園・入学式の着物の選び方③春らしい自分に似合う色と派手過ぎない柄

出典:http://ameblo.jp/hjrinan/

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卒園式、入園・入学式は、3月〜4月の春ですので、着物の色味も春らしい色がおすすめです。春らしい薄めのピンクや、薄い緑や水色、藤色、落ち着いた黄色やベージュ、明るめのブルーグレーなどもおすすめです。逆に、黒や真っ赤、深い紫などあまり強い色は、かなり目立ってしまうので避けた方がいいと思います。

着物の柄には「四季」を表すものが多くあります。春らしい桜は、着物の中でもよく用いられる柄です。桜は日本の国花なので、春だけでなく一年中いつ着ても良いとも言われています。訪問着の柄行きを選ぶ際に気をつけるべきことは、あくまでも卒園式や入園・入学式はお子さんが主役。お母様は、あまり華美になりすぎない程度の柄を選ぶ方が良いと思います。

全体の印象を見て、落ち着いたバランスの色味や柄行きの着物を選ぶのがおすすめです。

卒園・入園・入学式の着物の選び方④準礼装に合う草履

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出典: instagram.com(@hm_chizuさん)

実は草履にも「格」があります。普段着の時は、ファッション感覚で好きな草履を合わせても大丈夫ですが、準礼装の時には、台と鼻緒は色や素材が同じか近いもの、かかとの高さは5㎝前後くらいのものを履きます。
草履の格の高さは、かかとの高さと比例していると言われているので、あまりかかとが低い草履は適切とは言えません。白っぽい地に金糸や銀糸が上品に入った鼻緒の草履などは、礼装や準礼装のどちらにも使えて便利です。

まとめ

着物をあまり着ない方にとっては、着る場所や機会によって「ふさわしくないと言われたらどうしよう…」「知らなくて恥を書いたらどうしよう…」と思い、難しいと思っている方もいらっしゃるかもしれません。子供にとって大切で、特別な日だからこそ、ママもせっかくなら晴れ着である着物を着てみるのはいかがでしょうか?

★後編はこちら→【卒入園・入学式】日本文化のプロがおすすめする、レンタル着物ができるお店とサイト

猪熊 真理子

(一社)全日本伝統文化後継者育成支援協会 役員、(株)OMOYA代表取締役 日本伝統文化を今の時代のライフスタイルに合わせて再提案し、日本伝統文化の本質的な価値を次世代へと繋いでいくプロジェクトを進行中。また(株)OMOYA代表取締役として、主に女性の企画マーケティング、組織のダイバーシティーマネージメント改革、企業内の女性活躍推進などを行う。社会人女性の学びの場「女子未来大学」ファウンダー。著書に『「私らしさ」のつくりかた(猪熊真理子著・サンクチュアリ出版)』

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