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【インタビュー】ライフステージと共に働き方を変えたママの軌跡
産後、職場復帰する女性が増えています。育児と仕事の両立には悩みが尽きませんが、バランス良く両立している働くママがいるのも事実。今回は【株式会社ビザスク】のコンシェルジェ部で部長を務める井無田ゆりかさん(37歳)にお話を伺いました。自身のニューヨーク赴任に旦那さんがついてきてくれた転機もあれば、旦那さんの赴任にママとして帯同し、主婦業に専念した時期も。環境が変わることを恐れず、ライフステージと共にキャリアを描いてきた彼女のスタイルに迫ります。
入社4年目、仕事を辞めてニューヨーク赴任についてきてくれた彼との結婚
現在、時短勤務で部長職を務める井無田ゆりかさん。
大学卒業後、2003年に入社した外資系証券会社で、監査部に配属されました。
入社時のキャリアビジョンを教えてください。
監査の仕事はどうでしたか?
若手のいない部署への異例の配属で、新卒の醍醐味を享受した井無田さん。キャリアビジョンを聞かれた際に「海外で働いてみたい」と希望を伝えたところ、入社3年目にニューヨーク赴任を打診された。当時、交際3か月だった彼氏は証券会社3年目のエリート。別れるか、遠距離恋愛か。そんな月並みな選択肢には縛られず、ふたりは“ウルトラC”な答えを導き出します。
結婚、出産はどのタイミングでしたか?
主婦業に専念した2年間で見えたもの「就労意欲のある女性は精神衛生上、働いたほうがいい
子供を認可保育園に入れ、2013年4月に育休が明けて職場に復帰。しかし、その半年後には夫のアメリカ赴任が決まり、退職して家族で渡米します。
10年間勤めた会社を辞めることに不安はありましたか?
育休から復帰した半年間は8:45〜17:00までの勤務で、主人のご両親が送り迎えをしてくれる週3日は19時まで働いていました。それでも時間的な余裕はなく、業種的に情報管理が難しいので会社以外の場で仕事をするのが難しく、今後の働き方について考えている時期でもありました。」
アメリカでの生活について教えてください。
主婦業に専念した2年間は、結果として自身の就労意欲、仕事観を見つめ直す時間になりました。2015年7月の帰国後、井無田さんは働くママとして新たなキャリアを描きます。ご主人の紹介が縁で【株式会社ビザスク】に入社します。
働きたいママ”へのアドバイス「好きな仕事をするためにも、夫とのパートナーシップは大切
【株式会社ビザスク】での仕事について教えてください。
私自身も海外から受注した案件をマッチングする業務も行っていて、前職で監査をした経験も生かされています。スタッフのマッチング状況について1件1件確認していて、通勤途中や帰宅後もメールを確認している時間は長いです。
働き方に柔軟性が許される会社で、場所を選ばず対応できるのが生活に合っていますね。」
時間に制約がある中、また、リモートでマネジメントをするにあたって、気をつけていることはありますか?
働くママ、働きたいと考えているママにアドバイスをお願いします。
ただし、仕事をするためには家庭で理解を得なければなりません。家族に愛情を注いで理解される環境を作ること、また夫とパートナーシップを築くことは大切です。私は夫が帰ってきたら、なるべく仕事をしないように意識しています。
『スタートアップもいいよ』と教えてくれたのは主人でした。夫の勧めどおり、ベンチャーは結果を出すための「働き方」に対してフレキシビリティーがあると感じています。」
定時退社の部長職で育児を両立する、1日のスケジュール
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6:30
起床
「自分の身支度をして、朝食を作ります」 -
7:30
朝食
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8:00
出社
「会社には9時に到着します」 -
9:00~17:00
仕事
「週2でベビーシッターを頼んでいるので、その日は19時半まで働きます」 -
19:30
夕飯
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22:00
寝かしつけ
「子供が寝落ちしたくらいで、携帯で仕事のメールをチェックします」 -
0:00〜0:30
就寝
主人が買ってきてくれました。こういうものが増えると便利でいいなと思います。
家事代行の【casy】
週1で3時間、家事をアウトソースしています。週末の掃除のストレスから解放される。特に働くママは、不得意なこと、ストレスを解決するためにお金を使うという発想を持っていいと思います。
お仕事体験テーマパーク【kandu】
子供も楽しそうにしてくれますよ。
お互いの転機に寄り添い、パートナーの可能性を尊重し合う、ドラマティックなお話を取材することができました。ライフステージごとにキャリアをどう描くかは、働くママにつきまとう永遠の課題。家事や育児が得意なママもいれば、それ以上に「仕事が好き」というママもいます。
働くママの活躍の場は閉ざされていません。井無田さんの言葉は、就労意欲を眠らせている“働きたいママ”の背中を押してくれるはず。
くすぶっているママがいたら、生活に合った働き方を模索してみてはいかがでしょうか。