【インタビュー】育児休業中に社会と繋がる方法を見つけたママ
本業である営業と関係のあるもう1つのコミュニティーに属することで仕事への刺激を受けている坪倉さん。本業が休みとなる育休中でも社外での活動で社会とつながる坪倉さんにインタビューしました。
坪倉愛さん
2005年、新卒で人材サービスを提供する会社へ入社し、企業の採用支援をする営業職として勤務。営業として勤務しながらマネジメントにも挑戦し、入社2年目でリーダーとしてメンバーの育成を行なう。2013年にマネージャーへ昇格。20代のメンバーの若手中心の組織のマネージャーとして業績管理からメンバー育成、採用まで幅広く携わる。
本業とは別に、営業部女子課という社団法人で企画・運営に携わっているほか、学生のキャリア教育をしている会社で学生へのメンターを務めている。プライベートでは2010年に結婚。2016年に第一子となる男の子を出産し、現在育児休業中。
坪倉愛さんのプロフィール
本業以外のコミュニティーに参加しようと思ったきっかけは?
リーマンショック後の不景気で、企業は採用どころではなく、仕事がない状況で、なかなか成果も出しづらく、社内ではキャリアアップの機会がなかったんです。
一方で、少し業務量が減り余裕が出来たので他の世界も見てみようと思い、主宰者の本を読んで知った「営業部女子課」という団体のイベントに参加したのがきっかけです。イベントの中で、他の業界の女性営業の人に会って話を聞くことで刺激をもらい、もっと自分から積極的に活動をしなくては!と痛感したのを覚えています。
本業以外の活動内容
本業以外の活動内容は?
もう1つは、【スリール】という学生のキャリア教育を実施している会社のお手伝いをしています。事業の一貫であるインターンシッププログラムを受講する学生のメンターという形で、学生の相談にのっています。3年ぐらい実施しており、20名前後の学生のメンターを経験しました。
こちらは、相手の話を聞いてあげてアドバイスをするというメンターの役割が、本業のメンバーに対するマネジメントに役立ちそうと思ったので参加しました。その他に、学生の集客イベントの中で、社会人の先輩としてどのようなキャリアを描いてきたかなどお話したりもしています。
本業以外の活動をやっていてよかったことはありますか?
本業だけだと、会社に対しての不満も出がちですが、本業以外の活動の中で、他社の営業さんに会うことで自分が恵まれている環境に身をおいていることを知ったり、同じ畑で頑張っている人と会うことで「自分ももっと頑張らなくては!」と良い刺激をもらうことができました。
本業では、女性が9割の組織を担当していたり、会社の中での活動で「女性が世界一活躍する会社にする」という目標に向けて、有志で活動をしていたりしていて。
ロールモデルがなくて先が見えないという若手社員のために、ブログで情報発信をしたり、先輩社員との交流会を企画していたのですが、私が本業以外の活動で実現したいと思っている【意欲のある女性が働き続けられる社会にする】ということとリンクする部分があったんです。
育休復帰に向けて
現在、育児休暇中ですが本業以外の活動は役に立っていますか?
まだママになったばかりですが、育児だけだと社会との接点がないことに不安になりそうなので、そういう意味でも本業以外の活動をすることで社会と関われることは私にとって大きなメリットだなと思います。
それに、本業以外の活動は本業では関わらない人とたくさん接点を持つことができるので、そのことで視野が広がったり、新しい考えを知れたりする機会がありますね。ただ休暇をすごすよりは成長に繋がることもあったり、プラスに働くだろうなと考えています。
育休を終えたあとにやりたいこと
これからの坪倉さんの目標は?
まとめ
育児休業中でも会社とは別のコミュニティーを持つことで、復帰に対する不安も軽減することができているという坪倉さん。本業とリンクする本業以外の活動を築くことで本業への刺激にもなり相乗効果を生み出しているようです。まずは身近な興味、関心から本業以外の活動となる活動の場所を見つけるいいお手本になるかもしれません。