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【インタビュー・株式会社ワントゥーエイト】夫の独立を機に子連れ出勤をスタート。地域と関わり、仕事と子育てをシェア

INTERVIEW

Company株式会社ワントゥーエイト
Name西山 舞さん
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【インタビュー・株式会社ワントゥーエイト】夫の独立を機に子連れ出勤をスタート。地域と関わり、仕事と子育てをシェア

「どうしたら子育てしながら、無理なく仕事ができるか」。ワーキングマザーにとって、永遠の課題ともいえるこの問いに、「子連れ出勤×地域の力」という答えを出したママがいます。西山 舞さんは、子供の成長につれ、壁にぶつかるたびに、持ち前の行動力で解決。悩むより、行動すること。一人で抱えずに、声を上げること。既成の枠にとらわれない、新しい働き方のヒントがありました。

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西山 舞さんのプロフィール
商業施設の建築・デザインを手がける会社で同僚だった夫と結婚。しばらくして退職し、アルバイトや在宅での仕事をする。子供を授かり、生後3ヶ月から幼児教育のカリキュラム作りなど在宅の仕事を再開。長男が1歳4ヶ月の時に、夫が独立し、株式会社ワントゥーエイトを立ち上げ、一緒に事業をする形で仕事復帰した。子連れ出勤をしながら、地域とつながる「ピクニックオフィス」やお寺でのマルシェ「欣の市(ごんのいち)」を企画するなど行動力は抜群。子育て以外でも介護や病気などでフルタイムでは働けない人が、どうしたら就業の機会を得られるか、考え続けている。

子供が1歳4ヶ月で夫が独立したのを機に、仕事復帰。子連れ出勤がスタート

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ご主人が経営される会社では、最初から子連れ出勤を考えられていたんですか?

「夫が代表をしている、株式会社ワントゥーエイトは、商業施設のコンセプトを企画・提案する会社です。従業員は、夫と私とアルバイトの方が4名。昔から夫と、『スキルも能力もあるのに出産で辞めていく女性ってもったいないね』と話をしていて、夫が独立する時に、一度仕事を辞めても復帰しやすいオフィスにしたい、と考えてました。また、私自身、母親が美容師で働いていたので、おやつにクッキー焼いてくれる友達のお母さんが羨ましかったりして、子供が生まれたら、そういうことをしてあげたり、子供の興味にとことん付き合ってあげたいなと考えていて。それが実現できる働き方が、子連れ出勤だったというのもあります。今は、3歳の長男を連れて毎日出勤しています。ほかのアルバイトの方も、全員子育て中の女性で、仕事の波とそれぞれのご家庭のリズムに合わせて出勤日や勤務時間を話し合いながら決めています。」

子連れ出勤で工夫されていることや、難しさはありますか?

「オフィスは、マンションの一室で、お風呂もキッチンもトイレもあります。おもちゃがたくさんあるキッズスペースがあり、隣接する部屋に4人で仕事ができるデスクがあります。3人が子供を連れて出勤すれば、そのうち1人が子供3人の遊び相手をして、その間に2人が仕事をする、という感じです。遊び相手は交代しながら、もちろん子供が泣いたりぐずった場合は、ママは仕事を中断して子供のところへいきます。仕事をしていても子供が絵本を読んでほしいといえば、手を止めて読んであげるのが、本来の子連れ出勤のスタイルなんですが、そうもいかない場合もありますね・・・。」

西山 舞さんの1日のスケジュール

  1. 7:00

    起床

  2. 8:00

    子供が起きる、朝食・お弁当作り

  3. 10:00

    家を出る

  4. 11:00

    出勤、まずは公園で子供と遊ぶ

  5. 12:00

    公園やオフィスで昼食

  6. 13:00

    子供が昼寝をしている間に仕事

  7. 17:00

    オフィスを出る

  8. 18:00

    買い物などをして帰宅

  9. 18:30

    子供がお風呂で遊んでいる間に夕食作り

  10. 19:00

    夕食

  11. 21:00

    子供を寝かしつけ

  12. 24:00

    就寝

「最近気に入っているのが、仕事の帰りに子供と銭湯に行くことです。地域のおばあちゃんが子供の相手をしてくれますし、私もゆっくりお風呂に入れます。お風呂も済んで帰宅できて、一石二鳥です。」

地域を巻き込み、みんなで子育て! 自分だけではできないプラスアルファの効果も

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地域の力を借りようと思ったのは、何がきっかけだったんでしょうか?

「子連れ出勤を始める前は、私も子供のことがよく分かっていなくて、子供が何人かいれば一緒に遊ぶと思っていたんですが、全然遊ばない(笑)。年齢がもう少し大きくならないと、子供同士では遊ばないんですよね。でも、保育士を雇うお金もありません。そこで、誰か近所に助けてくれる人いないかな?と考えたんです。そうすれば、その間だけでも仕事ができる、と。まずは義母が通う歌教室の先生に、音楽遊び教室を開いていただき、地域のママに気軽に来てもらいやすい場を作りました。」

その後も様々な企画で、地域を巻き込んでいかれていますね。

「近所のお寺で月1回、無農薬野菜の販売があって、遊びに行った際に、ゆるゆるとした雰囲気に共感して、仲間に入れていただきました。ご住職の奥様が、疲れていたり余裕がなかったりするママに、お寺が地域のお茶飲み場的となって、息抜きしてもらえたらいいなぁとの思いで始められたそうです。そこで私は、お寺の名前にちなんで『欣の市』と名づけ、野菜だけでなく色々あったら楽しいかなと思い、ご近所のお店に声をかけました。続けるうちに、こんなことがしたいというママも現れ、今では、絵本の読み聞かせや、子供服やおもちゃのフリマ、ヘアードネーションなど、様々な方が関わっています。やりたい人が、やりたいことを、やりたいときだけ、気軽にできる場となりました。」

地域のパワーの素晴らしさ、メリットって何でしょうか?

「『欣の市』の延長線上で、フリーペーパーも発行しました。近所のママたちで手作り。でも、声さえ掛ければ、デザインができるママも、文章を書くママも、撮影できるママも、身近にいるんですよね。子育てだって、自分だけで全部をしない方がいいのかもしれない。自分が苦手なことやできないことも、得意な人と一緒にすれば、実現できてしまう。例えば、私はキャラ弁や可愛いお菓子作りはできないので、子供にはしてあげられないなと思っていましたが、そういうことが得意なママに、ワークショップを開いてもらえば、子供にも経験させてあげられる。こういった経験や、地域との関わりは、きっと子供の心に“プラス”を与えてくれると思います。また、子供にとって、異年齢との関わりって刺激的で面白いだろうなと思うんです。」

「ピクニックオフィス」というユニークな子連れ出勤の試みもされていますね。

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「子連れ出勤をしていて、なんとかもう少し仕事ができないか?と考えた末に思いついたのが、子供が集中して遊ぶ公園で仕事をしちゃおうというアイデアでした。『ピクニックオフィス』と名付け、賛同する人に集まってもらいました。公園愛護会の方に許可をいただき、テントを立て、デスクとパソコンを持ち込みました。子供たちは近所の元保育士ママが存分に遊んでくれている間、ママたちは仕事をするという企画です。実際は、思っていたほど仕事ができなかったのですが、通りがかりで興味を持って話を聞いてくれたママもいましたし、こういった試みを続けていくことが大切かなと思います。」

「ゆるく働く場」をどのように作るか、これからの夢を聞かせてください。

「世の中には、子育てに限らず、介護や病気で仕事を離れた人もたくさんいます。能力や意欲があっても、フルタイムでは働けない。短時間でも働ける場があれば、生きがいにもなります。「ゆるく働ける場」という選択肢で、そういった人たちを応援したいですね。今の職場をもっと整えて、『子連れのためのコワーキングスペース』を作るのも一案ですし、夫の事業を拡大して、短時間でも働きたい人へ就業の機会を作るのも一案です。来春、息子が幼稚園に入園することをきっかけに、私もゆっくりと今後を考えていきたいと思っています。」

まとめ

大企業ではなく、夫の起業した会社で働くワーキングママの形。自分で考えたことが、そのまま実現できるのは、小さな会社で働く良さですよね。西山さんのお話を伺って、「声を上げること」の大切さ、「人と人がつながること」の生み出すパワーを感じました。働き方改革といっても大げさなことをするのではなく、身近な一歩を踏み出すことが、社会に一石を投じることにつながっていく気がしました。

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