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【インタビュー】キャリアのプロとして女性のキャリア形成や企業をサポート
仕事に家事に育児にと毎日忙しくしている働くママはどのように仕事や育児に向き合っているのでしょうか。今回は、小学1年生の女の子を育てながら株式会社サクセスボードで取締役を務められている藤崎葉子さんにお話を伺いました。
自身の経験を通して女性のキャリアや働き方に注目するように
企業の人材育成・教育研修事業やキャリアカウンセリングの受託などを行う株式会社サクセスボードで取締役を務められている藤崎さん。Woman’sCareer事業部長として、キャリア研修やキャリアカウンセリングなど女性のキャリア支援に携わられています。
これまでの経歴についてお聞かせください。
新卒で就職した会社でも転職先の会社でもきちんとした教育や研修を受けられなかったという藤崎さんは、自分は社会人としての勉強が十分にできていないのではないかと不安に感じていたそう。
周囲にヒアリングをすすめ、個人的に自己研鑽を進めるとともに、次第に「社会人になってからの教育」に興味を持つようになった藤崎さん。その頃、勤め先に外資系コンサルタント企業が事業サポートに入るように。彼らの仕事ぶりを見ていろんなことを感じたそうです。
キャリア支援に携わるようになった経緯を聞かせてください。
以前から女性の働き方に興味を持っていた藤崎さん。当時は会社に正式な人事担当がいなかったため人事をやりたいと社長に直談判。晴れて人事担当者となり、人事関係の勉強会などに積極的に参加するようになりました。
▲「OL以上バリキャリ未満」の女性達は周囲の環境により、バリキャリにもゆるキャリにも変化する可能性があると藤崎さん。
女性が職場でもっと輝けるように
人事の仕事を経験した後は、大手の転職エージェントサービスでキャリアカウンセラーとして転職相談へのアドバイスをされていました。
Woman ‘s Career 事業を立ち上げた背景や経緯についてお聞かせください。
2016年4月から施行となった女性活躍推進法などの影響もあり、Woman ‘s Career 事業の研修にも企業の注目が集まっているようです。
企業の注目はかなり高くなってきているのでしょうか?
研修では具体的にどんなことをされるのでしょうか?
「これまでビジネススキルを高める研修は多くありましたが、ライフイベントも含めたキャリア開発の研修があまりなかったんです。産休や育休など利用できる制度をきちんと理解していない人も多いのが現実。正しい知識を得た上で、キャリアプランを考えて欲しいと思っています。」
研修は様々で、働くママ向け、管理職を目指す女性向けなどの研修も。
▲セミナーの様子。今後のセミナー予定はこちら
藤崎さんのワークスタイルは?
結婚後も仕事を続けようと考えていましたか?
現在はフルフレックス制で、在宅勤務も交えてお仕事をされています。
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4:30
起床、コラム執筆など2時間ほど仕事。
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6:30
子供が起床
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7:50
子供を送り出し
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9:00
仕事開始
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18:00
子供を学童までお迎え
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18:30
夕食
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20:00
子供が1日15分の勉強、お風呂。(1日15分は勉強しようねと決めているので20時からは15分一緒に勉強するようにしています。)
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21:30
子供が就寝
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22:30
就寝
母になって仕事に対する意識に変化はありましたか?
子育てしながら仕事をしていて悩ましいと感じることはありますか?
▲「興味があることはやらせてあげよう!」ブログには、キャリアカウンセラーとしての投稿はもちろん、小1の壁リアル日記など子育てについても綴られています。
子供が生まれてからは食洗機が時短に役立っています。
【ボーネルンド】や【キッザニア】は天候にも左右されないのでよく利用しています。
前日までお願いできるシッターサービスは困った時に利用しています。
新卒入社した会社でも転職先でも、どんな環境でも「学ぶ姿勢」を持ち続けた藤崎さん。今、藤崎さんのように学び続けることの大切さが注目されています。一般的に、これまでライフステージは「①教育のステージ」「②仕事のステージ」「③引退のステージ」の3段階とされていました。しかしベストセラー「ワーク・シフト」でも指摘されているようにこの3段階モデルが崩れつつあります。これからの時代は、教育のステージを終えた後も、常に環境の変化をキャッチアップし、その変化に応じて足りない知識を学び、深めるべき技術を磨き、自分自身をバージョンアップさせてく姿勢が必要となっているのです。
サクセスボードのHPには藤崎さんの言葉として
・『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である』
という力強いメッセージと共に
・女性にとって『働く』ことは、社会貢献であり、自己表現であり、何らかの価値を生み出しながら、自分を成長させる活動、『生きる』ことそのもの
と綴られています。
「ワーク・ライフ・バランス」とワークとライフが分けて語られがちでしたが、
仕事=生きることそのものを捉えて時にはシフトチェンジしながらしなやかに変化し続けたいですね。
とは言え、自分が進化・変化すべき方向はどっちなのか?
情報を分析しジャッジし行動に起こすことは、そう簡単ではありませんよね。
だからこそ藤崎さんのように経験豊富なキャリアカウンセラーによる導きが求められているのだと思います。