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【インタビュー】つまみ細工を世界へ!副業を容認する企業で働くママ
INTERVIEW
Company株式会社ウィルゲート
Name南保実有己さん
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【インタビュー】つまみ細工を世界へ!副業を容認する企業で働くママ

在宅ワークやパラレルキャリアなど働き方は多様化していますが、副業を禁止している企業は依然として多いようです。そんな中、株式会社ウィルゲートでは2016年4月から副業が容認され、注目が集まっています。ウィルゲートで働きながら、副業としてつまみ細工のビジネスをされている2児の母、南保実有己さんにお話を伺いました。

職を失った喪失感。その時に出会ったつまみ細工がライフワークに。

大阪出身で結婚を機に仙台に移住した南保さん。仙台ではCADメーカーに勤務され、子連れ出張もこなすなど産後もバリバリと働かれていました。当時はベビーシッターなど保育サービスが今以上に少なかったため、仕事と子育ての両立はかなり大変だったと言います。

「保育園や幼稚園の頃はよかったんです。でも小学生になると預かってくれるところがなかなか見つからなくて。ようやく見つかっても、子供が近所の子と遊べないので子供に寂しい思いをさせているなと感じてしまい、20年近く勤めたCADメーカーの仕事を辞めたんです。仕事はまた探せばいい。今は子供の気持ちに寄り添うことを大切にしようと判断しました。」

その後はパソコンの講師など時間の融通が利く派遣の仕事をするようになります。しかし、ようやく子育てと仕事のバランスが保てたと感じた頃に東日本大震災が発生。その影響で仕事を失うことになります。

「仕事が無くなり途方に暮れていた避難先で、ポッカリと空いた時間と心を埋めるよう始めたのがつまみ細工でした。もともと着物が好きだったので、手元に端切れがたくさんあって。ちょうど娘の七五三の年でしたので、髪飾りを作ってみようと思いたち、独学でつまみ細工を始めました。夢中になって作り続けるうちに、心の落ち着きも取り戻しました。」

その後も趣味としてつまみ細工を作り続けていた南保さん。ご主人の転勤に伴って横浜に居を移し、2014年からウィルゲートに勤務されるようになります。
当時は「つまみ細工を商売にするつもりはなく、単なる趣味として続けていた」という南保さんですが、現在は【伊達一輪 IKEDA-YA(だていちりん いけだや)】というブランドを立ち上げ、デパートでの催事出展や定期的に教室を開催するなど精力的に活動されています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA▲南保さんが制作されたつまみ細工アクセサリー

つまみ細工に本腰を入れるようになったのはなぜですか?

「たくさんの方に和装を楽しんでもらいたい、和の文化に触れてもりたいという思いからです。着物って高価ですしお手入れもたいへん。特別な時にしか着ない方が多いですよね。着物を着てもらう事はハードルが高いと思うのですが、つまみ細工のアクセサリーなら手軽に取り入れられる。つまみ細工が和の文化に触れるきっかけになればいいなと思っています。」

さらに横浜市主催の女性向け企業支援セミナーを受講されるなど、つまみ細工の“事業化”にも積極的です。

「より多くの方につまみ細工を広げることを考えた時、私一人で制作できるものには限りがあります。であれば、一人の作家としてではなく、つまみ細工をビジネスとして成立させることを考えなくてはと。教室の運営もその一環です。つまみ細工は針を使わないで布と接着剤があればできるので、子供からおじいいちゃんおばあちゃんもできるので幅広い方々に始めていただけます。今は日本人の方だけなのですが、今後は海外の方にも覚えてもらえたらいいなと思っています。」

副業を容認し、個人の成長を最大限支援。個人の成長は企業の成長にもプラスに

一人ひとりが自身の『will(意志、想い、やりたいこと)』を実現できる社会の実現、を経営理念としているウィルゲートでは社員が自身のwillを実現するために、自己成長の機会をできるだけ増やしてほしいという思いから副業の容認が実現したそうです。副業をすることで個人のスキルアップにつながり、本業へのフィードバックも期待できるということもあり副業を容認されているようです。

現在、基本的に週5日、10時から17時までウィルゲートで勤務をされている南保さん。月に2回つまみ細工の教室があるときやつまみ細工の催事があるときは1週間近く仕事をお休みになることもあるそうです。

副業で休みを取るときなど周りの方の反応はどうですか?

「頑張って!と応援してくれています。イベントに遊びに来てくれたりもするんですよ。会社が忙しいときにイベントで休まないといけないこともあるのですが、一度も嫌な顔をされたことはなくて。本当にありがたいです。」

tumami00▲催事出展の様子

副業をしていてプラスになっていると感じることはありますか?

「社内のニーズをいち早く理解するという点と、つまみ細工で販売するときにお客様のニーズを引き出すという点は共通しているので、それぞれ学んだことを活かせば相乗効果が期待出来ると思っています。」

「つまみ細工では今までは目標金額など立てていなかったのですが、ウィルゲートでのビジネスを見ていて目標を立てて戦略的にやっていくことの大切さを学びました。逆に自分でビジネスを始めたことで、経営視点で仕事を俯瞰して見ることができるようになって、担当する仕事の取り組み方や職場の方たちとの接し方も変わりました。」

子育て、本業、副業と何役もこなさなければならない状況ですが、時間に制約がある中で成果を生むヒケツはありますか?

「仕事場では、周りの会話などをよく聞くようにしています。自分には直接関係ない話でも、常にアンテナを立てて聞いておくと後で仕事をスムーズに進めるのに役立ったりするんですよ。自分には関係ないことと決めつけずに、業務外のことでも気にするようにしていますね。
若い頃は仕事で結果を出したいという気持ちが強かったんですが、経験を重ねて周りのことにも目を向けられるようになってきました。」

他の人がなかなか気づけないようなことに気を回してくれる人がいることで、社内の人間関係が円滑に進むようになり会社でも重宝される存在となっている南保さん。取材後に南保さんが社内の人と話している様子を見ていると、皆さんに慕われている存在だということが伝わってきました。

南保実有己さんの1日のスケジュール
  1. 5:00

    起床。お弁当、朝食準備、夕食の下ごしらえ、洗濯、つまみ細工

     

  2. 7:00 

    子供たち起床。朝食、身支度、掃除、お風呂掃除

  3. 8:50

    移動

  4. 10:00 

    出勤

  5. 17:00

    退社

  6. 18:00 

    帰宅。夕飯支度、子供を塾に送る

  7. 19:30

    夕食、お風呂、メールなどパソコンで作業、学校などの雑事処理

  8. 22:00

    塾への迎え、家族の食事、後片付け

  9. 23:00 

    つまみ細工製作

  10. 24:00 

    就寝

食事は1週間分の献立を決めておき、まとめて買い出しを済ませます。さらに朝の時間に家事を出来るだけ済ましてしまい、つまみ細工の作業時間を確保されているそうです。素晴らしい段取り力ですね。

休日はご主人が食事を作ってくれるので、その間はネイルサロンに行ったり、つまみ細工の制作時間に当てたりできるそうです。

南保実有己さんのお気に入り
アイテム

お掃除ロボット、食洗機。忙しいママの味方です。

スポット

近所の公園。子供が遊ぶ遊具があったり、散歩コースがあって。お弁当を持って気軽に行ける近所の公園が一番便利でした。

サービス

生協の食材配達サービス。野菜などをオーダーしています。
お掃除代行サービス。

まとめ

出産・育児やパートナーの転勤など、女性のキャリア形成はライフイベントに影響を受けがちです。南保さんはライフステージに合わせて柔軟に対応されてきましたが、それでも震災によって職を失うことになりました。このような不可抗力は、私たちに訪れないとは言い切れません。南保さんのつまみ細工のように、本業とは別に“ライフワーク”を持っておくことは、人生を充実させるうえで大切なことなのではないでしょうか。

また南保さんがそうであるように、副業をもっておくことは精神的安定に繋がるだけではなくキャリアを形成する上でもプラスに働き、本業に好影響を与えることも。雇用主にとっても、働く者にとっても相乗効果が得られる体制と言えます。ウイルゲート社のように、今後は副業を容認する企業が増えていくかもしれませんね。

ママプラ編集部

ママプラ編集部は全員ママとパパ。子供たちと過ごす日常をより面白くしたいと日々考えています。

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