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【インタビュー】自らの呪縛を解いた“ウルトラ”な母
INTERVIEW
Companyサイボウズ株式会社
Name河合 真知子さん
ハート 3952

【インタビュー】自らの呪縛を解いた“ウルトラ”な母

産後、職場復帰する女性が増えています。育児と仕事の両立には悩みが尽きませんが、バランス良く両立している働くママがいるのも事実。今回はサイボウズ株式会社で働く 河合 真知子さんにお話を伺いました。大学卒業後、サイボウズ株式会社に新卒で入社。入社3年目に妊娠し、4年目に出産。現在はマネージャーとしてフルタイム勤務する活躍ぶりに迫ります。

サイボウズ株式会社に新卒入社。決めては“ボウズマン”!?

早稲田大を卒業後、新卒でサイボウズ株式会社に入社した河合さん。当時、同社への新卒入社はレアケース。サイボウズ株式会社への入社の決め手は何だったのでしょうか。

「大企業に入社して10年かかってようやく好きな仕事にたどり着くよりは、最初から好きなことができそうなところに、魅力を感じました。当時、ボウズマンというキャラクターがでてくるCMを流していたり、ITベンチャーの中でもプロモーションに工夫が凝らされていることは知っていて。一風変わったプロモーションが実施できるということは自由なのかな?頭が柔らかい人が多いのかな?とイメージを膨らませていました。あまりレールが引かれていない方が面白いのかなという気持ちもあったんです。実は、その当時はキャリアプランも1〜2年先のことしか考えていなかったんですよね」

bouz▲地球上のビジネスパーソンの危機を救うため日夜奔走するイントラの星からの使者、ボウズマン

定年まで勤めあげるといった考えはなく、好奇心に突き動かされて入社を決断。抱いていたイメージと、入社後にギャップはなかったのだそう。

「イメージ通りでした。仕組みがないからほったらかしではあったけど、好きなことができる。社員はみんなが親切で、困っていると助けてくれる。辛いことはなかったですね。自分で考えなければいけない面もありましたが、最低限はアサインしてくれました」

入社4年目に育児休暇を取得。復帰後すぐは既存ユーザー向けのマーケティングを担当し、2009年から現在まで8年間、複数のプロダクトのマネジメント業務で経験を積んでいます。

学童保育に通いたがらない…働きながらどうやって「小1の壁」を乗り越えたのか?

働きながらの子育て。「小1の壁」も経験されたのだとか

「子供が1年生の時は辛かったですね。子供が学童の雰囲気に馴染めず、『小学校には行くけど、学童には行きたくない』と拒否反応を示したんです。特に夏休みは長時間で苦痛だったようで、勝手に帰ってきてしまったこともあったんです」

その壁をどうやって乗り越えたのですか?

「今よりも在宅勤務を多くしていました。特に夏休みは週1で在宅勤務にしていたんです。多い時は週2で在宅勤務にして、実家にも頼りつつ、学童に通う機会を極力少なくすることで乗り切りました。その時は在宅勤務のありがたさを感じましたね。家でもテレビ会議には出られるので助かりました」

サイボウズ社では選択した働き方から異なる働き方を、イレギュラーに実施するウルトラワークが認められています。「台風」「通勤時間節約」「個人作業に集中したいから」。スケジュールに理由を入れ、会社に行かないことがメンバーに伝われば在宅勤務もOKです。社外でも仕事ができるように環境が整っているので、ネットと電話がつながれば家でも遜色なく仕事ができます。

▼ウルトラワークの申請の様子。この日は授業参観のため午前中は在宅勤務の後、息子さんの授業を見てから出勤。
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いつでも、どこでも仕事ができる環境と制度。ありがたいですね。でもその分オンオフの切り替えが難しくなりませんか?

「子供と話しながら片手間で仕事のやりとりをしていることもありました。自分でメリハリをつけないとつい仕事をしてしまいます。なので、チームのメンバーに緊急時は電話をするように伝えてあります。そのおかげで、電話が鳴らない限りは仕事をしないように意識できています。基本的には子供が寝た後に仕事をするとか、会社に行ってから対応することでメリハリをつけています」

「子連れ出勤」を提案し話題に。社として追求する多様なライフスタイル

さらに「子連れ出勤」を提案して仮運用してみたことが、ネット上でとても話題になりましたよね

「毎日実家に預けるのも悪いし、どうしようかと悩みました。在宅勤務が続くのも、働きたい働き方とちょっと違う。『子連れ出勤』は周りからの後押しもあって、ダメ元で言ってみたらとんとん拍子に通ったんですよね。社内からどんな見られ方をするのか、どんな非難がやってくるんだろうと内心は恐怖心しかなかったです。世間からは『サイボウズさすが』と見られたかもしれませんが、社内には色々な声もありました」

▼子連れ出勤後の社内チャットの様子
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声を出したことで制度が生まれた感想は?

「周囲に気は使いましたが、トライしてみないと批判的な意見も出てこないので、いいきっかけになったと思います。議論になるし、人に関心を持ってもらうきっかけにもなりました。今では、キッズラインのシッターさんを呼んで子連れ出勤をしている人もいます。自分ひとりの話じゃなく、あとにつながったんです。同じことで悩む人たちのために制度を作ることができたのは良かったと思います」

働きやすい環境を整えるために心がけていることは?

「時代が変われば背景も変わる。毎年、評価も含めて制度は変わる。そういうものだと思っています。出産前、私は子供を産んだ後に働き続けるのか悩んでいました。無責任に約束するのは好きじゃないので、必ず戻ってくるとは言いませんでした。実際に子供を産んだら仕事をしたい気持ちがあったんです。働くママの制度は弊社がちょうど力を入れていた条件だったので、それもフィットしました。自分がこうしたらいいと思ったことは社内で声を上げて、発信するようにしています」

「育児、介護。ほかにも留学したい、大学院で勉強したいから仕事を減らしたいという人もいます。人によってステージが違う。どんなカードを持っていても働けるといいなと思います」

働くママの状況を理解してもらい、メンバーにも話してもらう

プロダクトマネージャーという立場上、チームビルディングが重要ですよね

「私の仕事は製品を作る部分にコミットしているんですが、それもチームあってのこと。メンバーのパフォーマンスを最大限に発揮できるように、働き方のマネジメントもセットになる部分はあると思います。チームが遠隔で、開発メンバーはみんな松山と大阪にいるんです。普段は顔が見えていない。他拠点とのやりとりはテレビ会議が基本で、出張に行ったりもします。拠点と拠点が離れていてもツールがあるので密なコミュニケーションはとれる。近くにいなきゃ不安ということはありません」

16731394_10208715324589080_1088779902_o▲松山の遠隔メンバーとのオンラインミーティングの様子

製品を滞りなくリリースするために大切なことは?

「大切なのは信頼関係。最初は辛かったです。遠隔なので、最初は一生懸命、テレビ会議で何回も顔を合わせて話して、対面で話すために出張にも行きました。時間をかけてたくさん話して、時間をかけて信頼関係を築いていきました。とはいえ、日本人同士で言語の壁があるわけではないので、別のチームに比べたら『楽っちゃ楽だな』と思うようにしていました(笑)」

遠隔メンバーとのコミュニケーションで心がけていることはありますか?

「働くママとして、自分自身の状況をメンバーに話すようにしています。子供のことで急に帰らなきゃいけないこともありますが、チームの人に嫌な顔をされたことはないんです。他拠点のチームのメンバーを理解する上で、話してもらえる範囲でバックボーンも聞いています。仕事は代わりがいるけど、家族に代わりはいないかもしれない。家族に何かがあったら優先しよう、と話をしたりします」

今後、挑戦してみたいことを教えてください。

「今は開発で作る専門になってるんですけど、もう少し広い目で事業を作る、新規プロダクトの企画をしてみたいですね。売り上げやKPIの数字にもよりコミットしたいです。あとは副業。副業制度が始まったので、自分もその立場に立ってみたいという興味はあります。働いてる環境には満足しているのですが、両立がどういうものか想像ができない。当事者にならないと見えない問題があると思う。いろんなことを手探りでやってみたい。幅広い世界を見たいという気持ちもあります」

お茶を煮出すことを辞めました!小さな“呪縛”からの解放

最後に働くママとしておすすめのアイテムやサービス、毎日のスケジュールを教えてください。

我が家はルンバ様様ですね。お掃除はロボットにお任せしています。あと、これまで自宅で飲むお茶を煮出していたのですが、辞めました。ネットスーパーでペットボトル入りのお茶をオーダーしています。『母だから、女性だから自分がやらなければならない』という思い込みってたくさんあると思ういます。最近になってようやくそういた呪縛のようなものから解放されてきました。
河合 真知子さんのお気に入り
アイテム

ルンバ様。

最近はダイソンの布団クリーナーを買って、子供とふたりで楽しく使っています。最近買ったもので一番いいかもしれません。子供が掃除が楽しくなったみたいで嬉しいです

スポット

うちの子供は電車が好きなので、モノレールに乗って羽田空港に行っていました。乗り鉄なんです(笑)一番前に乗るのが好きみたいです。子供のお気に入りはモノレールとゆりかもめ。羽田空港や豊洲に行けるので、子連れでご飯を食べて帰ってきます。一時期は毎週のように通っていましたね

サービス

アマゾンとネットスーパー

米や飲料系、日用品、運ぶのに重いものはネットスーパーで購入します。ちょっとしたことなんですけど、買い物に行く時間を減らしたくて。

河合 真知子さんの1日のスケジュール
  1. 7:00

    起床
    自分の準備しながら子供の準備
    子供を起こす
    朝食

  2. 7:50

    登校
    「小3に子供と一緒に出ます。集団登校はなくて、子供は一人で行けるんですが、小学校まで一緒に行きます」

  3. 9:00  

    出社
    「昼食も自由に時間を決めていいので、だいたい外にランチに出ます。最近は仕事で外に出る機会が少ないので」

  4. 18:30

    退社
    「18時が終業で、18時半〜19時に会社を出ます。会議が平均1〜2個。テレビ会議がほとんどですね。UIの細かい仕様についてみんなで議論して決めます。決めたら仕様書を書いて読み合せをしてチェック。議題がなければスキップするので無駄な会議や定例はしないようにしています。無駄な時間を減らして作業時間を増やして、突発的な仕事に時間を回せるようにしています」

  5. 19:30

    帰宅、夕飯
    「帰りに夕飯の買い物をして、実家に子供を迎えに行くか、親が子供を連れてきてくれます」

  6. 21:00  

    入浴、音読

  7. 22:00  

    翌日の準備、子供の寝かしつけ

  8. 23:00  

    家事、仕事
    「子供が短い時間で寝ついてくれるようになったので、寝かしつけた後に起きて家事をします。仕事を再開するのは23時以降ですが、電話がきたら子供が起きている時間でも対応します」

  9. 25:00

    就寝

まとめ

サイボウズ社の“ウルトラワーク”制度を上手に活用した、まさにウルトラな母の河合さん。
制度のすばらしさはもちろんですが、河合さんの柔軟な考え方と行動力があったからこそ“小1の壁”を超えられたのではないでしょうか。
「こうでなくてはならない」という固定概念に捕らわれたり、周囲の反応に怯えて行動を起こせずにいるママも多いはず。
河合さんが子連れ出勤を仮運用して社内だけではなく社会的な議論を産んだように、何か障壁が訪れた際に思考停止するのではなく、また一人で解決しようとするのではなく、今まで自分が抱えていた“べき”=呪縛を解いて新たな提案を声にしてみることが大切なようです。

ママプラ編集部

ママプラ編集部は全員ママとパパ。子供たちと過ごす日常をより面白くしたいと日々考えています。

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