働くママと子供の毎日をもっと素敵に。MAMAPLA(ママプラ)

ハート 9120

3人乗り「電動ママチャリ」が歩道を爆走して歩行者困惑。その「違法性」を検証

子育て中のママにとって、自転車はとても便利な移動手段ですよね。保育園や幼稚園の送り迎え、近所でのお買い物など毎日のように利用されているママも多いはず。
自身や子供のケガに対しては細心の注意をはらっていらっしゃると思いますが、実は交通ルールが守れていないケースも多くみられます。

弁護士が一般利用者のお悩みを解決する公開型オンラインQ&Aサービス「弁護士ドットコム」に「3人乗り電動ママチャリ」に関するこのような相談が寄せられました。

東京都内で働くKさんが出会った事例

東京都内で働くKさんは徒歩通勤中、電動アシスト自転車に子供を乗せて爆走するママたちに悩まされている。保育園に子供を送ろうとする女性の電動アシスト自転車が歩道を駆け抜けていくのだ。
朝の忙しい時間ということもあり、ママたちは、かなりのスピードで歩道を走っていく。場所によっては人がすれ違うのがやっとという幅の場所もあるのに、歩行者がいても減速せず突っ込んでくることもある。
Kさんも、危うくぶつかりそうになったり、後ろから激しくベルを鳴らされた経験が何度もある。
中には、2人の子供を乗せて走行しているママや、抱っこ紐で乳幼児を抱っこしたり、おんぶしたりしているママもいるのでKさんは、ぶつかって子供にケガをさせてしまう事態を心配し、通勤ルートを変えることも考えている。

ママたちの運転に問題はないのか、道交法に詳しい池田毅弁護士は以下のように答えています。

東京では、子供を2人を乗せることは解禁されている!

そもそも、自転車に子供2人を乗せることは問題ないのでしょうか?

池田弁護士:「自転車の乗車定員については、各都道府県の道路交通規則などによって定められているため、各自治体によってルールは少しずつ異なっています。
たとえば、東京都では、幼児2人を自転車に乗せることについて、2009年に解禁されました。自転車は1人乗りが原則で、本来、2人乗り以上は禁止されています。ただし、安全基準を満たす自転車で、16歳以上が運転する場合には、運転手のほか、前後の幼児用座席に1人ずつ6歳未満の幼児を乗せることが可能です」

抱っこひもを使って、抱っこをしながら運転してもいいのでしょうか?

池田弁護士:「幼児を運転者の体に密着した状態にして運転することが可能かどうかについても各都道府県の道路交通規則などに規定されています。
たとえば東京都では、一般の自転車でもおんぶ紐などで赤ちゃんをおんぶして自転車に乗ることは認められていますが、抱っこは禁止です。東京都では、おんぶした状態で、さらに、一般の自転車の幼児用座席に幼児を乗せることは認められていますが、禁止している県もあるようです」

歩道は歩行者優先、歩行者をどかすためにベルを鳴らすことは違法

歩行者をどかすために後ろからベルを鳴らすことはどうなのでしょうか?

池田弁護士:「自転車のベルは、自動車のクラクションと同じく、道交法上は『警音器』といいます。これは法律上、一定の場所や、危険を防止するためやむを得ない場合以外は、鳴らしてはいけません。
そもそも、歩道は歩行者優先で、自転車はいつでも止まれる速度で徐行しなければなりません。自分の進路を妨害するからといって、歩行者をどかすためにベルを鳴らすことは違法です

子供がケガをした場合の責任は?

Kさんは自転車と接触して、子供がケガをするような事態を心配しているようです。そうした場合に、歩行者が賠償責任を負うようなことは考えられるのでしょうか?

池田弁護士:「歩行者が自転車の直前に飛び出したなどという場合には、歩行者も賠償責任を負う場合は、理論上あり得ます。ただし、普通に歩いていて、後ろからきた自転車と接触した場合には、歩行者に責任が生じることは、まず考えられません。
歩いている際に多少左右にぶれることはありえますが、よほど極端にふらついていなければ、そのような場合でも、歩行者が責任を問われることは考えにくいところです」

池田弁護士はこのように述べていた。

※冒頭の「電動自転車」の表記は、正確には「電動アシスト自転車」となるので修正しました(3月2日12時55分)

提供元:弁護士ドットコムニュース

池田 毅(いけだ・たけし)弁護士
現在、(公財)日弁連交通事故相談センタ-本部嘱託や、裁判所の公職などを務める。得意案件は交通事故のほか、相続問題、不動産取引、離婚事件、少年事件など。
所在エリア:東京新宿
事務所名:東京つばさ法律事務所

まとめ

【ママプラ編集部員の声】
ママチャリ’運転時、子供と自分の安全に意識がいくあまり、歩行者への迷惑になっているケースも少なからず見受けられます。自転車を運転する以上、自身が加害者になる可能性もゼロではないことも覚えておきたいですね。「抱っこは禁止」「歩行者をどかすためにベルを鳴らすことは違法」など、ルール・マナーを正しく理解して安全に利用したいものです。

弁護士ドットコムニュース

「弁護士ドットコムニュース」は、「専門家をもっと身近に」を理念とする日本最大級の法律相談ポータルサイトが運営するニュースメディアです。 https://www.bengo4.com/topics

RELATED POST

あなたにおすすめの記事