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【子育ての専門家がママの不安に応えます】我が家の習い事選び、これでいいのかな?

働くママにとって、ちょっと悩ましいことの1つに子どもの習い事があります。平日は送迎のための時間がないため、通うのは現実的ではないものの、周りの状況を見ると習い事をしないのは不安になるママもいると思います。その不安を埋めるかのように、土曜日や日曜日には、1日2つ3つと習い事の予定を入れるご家庭もありますよね。
でも、そもそも習い事って行かないといけないのでしょうか?子育ての専門家チャイルド・ファミリーコンサルタントの立場から、習い事について考えてみます。

習い事の前に大切なこと

たくさん習い事をしているお友達が身近にいて、そのご家庭の話を聞くと、「ウチも何か習い事をしなくちゃ」いけないかしら、と不安になると思います。
けれど、未就学児のうちの習い事は必須ではありません。大人に分かりやすい「運動技術(プールやサッカー)」や「知識(英語や計算)」を習得するのが習い事だとしたら、未就学の子どもにとって大切なのは、その「前段階」です。
たとえばスポーツの分野なら、特定の運動技術を身に付ける前に、自由な外遊びの中で自分の身体の使い方を知るという段階があります。学びの分野でも、何かの知識を得てもらいたいと思ったら、まずは身の回りの物事に「これは何だろう?」「どうしてこうなるんだろう?」という関心を持たせること。知りたいという欲求や、知ると楽しいという実感を得るという経験が大切です。
ですから、習い事の前に、まずは日常生活。帰宅してから公園で自由に体を動かす機会時間をつくるなどして、興味のあることにたっぷりと時間を費やすようにしてください。

習い事の魅力

だからといって、習い事に意味がないとは言いません。子ども自身が興味を持てる習い事に出合えれば、一生ものの「大好きな何か」を見つけられることもあります。好きなことに集中する経験や、何かができるという自信、家族や園の先生以外の大人との出会いなども、習い事の利点と言えますね。
そう考えると「習い事」は、必須ではないけれど少しあれば嬉しいプラスアルファ。家に花を飾るような生活の彩だと考えてみませんか?

習い事選び 間違っていませんか?

「体を動かすことが苦手だから運動を」「落ち着きがないからお習字やソロバンを」というように、「苦手なことを克服するための習い事」を選んではいませんか?また、中には学校で習い始めた時に苦手にならないようにと、英語や学習塾を選ぶこともあるかと思います。ただこれは、子どもにとっては苦痛でしかありません。未就学の発達段階では、「今は苦しいけれど、頑張ればできるようになる」、という見通しを持つことは難しい場合が多いです。「苦手を克服してもらいたい」という親の意図に反して、「ツラい」という意識をより高め伸ばしてしまう危険性もあります。

習い事を始める時は

親が「これはウチの子が好きそうだな」と思ったものや、子どもがやりたいと言ったものは、まずは見学や体験をさせてみましょう。「他のお友達もやっているから」ではなく、親子ともに納得してからスタートしてください。また、子どもが多くのことに興味を持ち、やりたいことがどんどん出てくるタイプのお子さんの場合は、「本人がやりたいって言ってるから」と何でも安易に始めるのではなく、少し状況を整理することも必要になります。自由に遊ぶ時間が減ることや、始めたらやり続けないといけないことなどを伝えましょう。子どもにとって、自分自身で考え、自分で選び取ることもいい経験になります。

まとめ

習い事をたくさんしているお友達が多いと、親としては焦ってしまいますよね。しかし、焦る必要はありません。子どもにとっては、「主導権のある時間」をある程度確保しておくことは大切なことです。生活の彩となるようなすてきな習い事を丁寧に選ぶようにしてみてください。

しみずみえ

玩具メーカーでの企画開発・キッザニア東京の立ち上げなどの仕事を経て独立。現在は、親子の遊びプログラムやママ向け講座などを主宰している。著書に『あそびのじかん』(英治出版/2016年刊)。1日中絵を描いている長男と、1日中踊っている長女の2児の母。