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【北欧視察レポート】片付けアドバイザーが語る!家具の本場、デンマークの暮らし

デンマークと言えば巨匠フィンユール(デンマークの建築家、家具デザイナー)など家具のイメージが強い方もいらっしゃるのではないでしょうか。機能性と美しさを兼ね備えたデニッシュ家具の本場デンマークの暮らしを見学してきました。ものの持ち方、暮らしのヒントなどリノベーション住まいの訪問で感じたことを、片付けアドバイザーのフィルターを通してお伝えします。

大きなダイニングテーブルが家族を見守る暮らし

お邪魔したお宅のLDKには、ひときわ目を引く大きなダイニングテーブルが設置されており、このテーブルを中心に、家族がどこにいても同じ空気を感じられるような間取りに設計されていました。

また、広い空間のコーナーごとに季節のデコレーションを飾って楽しんだり、旅の思い出を振り返るコーナーが作られていました。北欧特有の電球色の穏やかな陰影効果も手伝って、それらのディスプレイからはスタイリッシュでおしゃれ感だけでなく、心の通ったあたたかさを感じました。

こちらのお宅でもスウェーデンのお宅同様、コモンスペースの考え方が根付いているのでしょう。2人のやんちゃな男の子が暮らすお宅だとは思えないほどLDKはとても美しく整っており、デコレーションがとても映えていました。

整った空間や片付けやすい部屋を作るうえで大切なことは、そこに住まう人がどうしたいのか、ということです。どんな暮らしがしたいのか、どうなったらあなたが幸せに感じるのか。必ず自分自身に問うことからはじめていきます。片付け収納は暮らしを良くする手段の1つであって、目的ではなのです。こちらのお宅は自分軸がしっかりとあり、思考が整理されているのがLDKに表れていました。

家族との豊かな暮らしを実現する工夫①個人スペースの作り方

子供達には各々自分の部屋が用意されていました。リビングに比べれば決して広くはないコンパクトな個人スペースですが、そこは子供達の発想で自由に使えるようにしているそうです。
LDKと個人の部屋の区別をつけることで、ものをコモンスペースであるLDKに進出させないように工夫をしていました。また個人スペースをコンパクトにすることで、リビングに家族が集まりやすくなるそうです。

そういえば、日本の片付けアドバイザー仲間(4人の男の子の母!)のお宅でも、個別スペースは寝る場所と勉強スペースと小さなクローゼットだけだったのを思い出しました。個人スペースよりもリビングの居心地をよくすることで、思春期になっても家族で過ごす時間を長くとれるように工夫をしているのだそうです。

家族との豊かな暮らしを実現する工夫②本もインテリアに

リビングの壁面には、壁一面に収納棚が備え付けてありました。規則的に並べるのではなく、縦に並べていたかと思うと雑多に積み上げられていたりとリズミカルに並べられていました。そして本の合間には好きなもの、家族の写真、カヌーの模型、旅先で購入したものなどが。北欧キャンドルに、カイボイスン(デンマークのブランドで、とくにカトラリーが有名です)もちゃんとデコレーションされていたのを見逃しませんでした。

素敵な本はインテリアの一部としてディスプレイの役割も果たしてくれます。床に積み上げられたもの、サイドテーブルに植物と一緒にあるものなども、一見ただ置きっぱなしにしてあるように見えて、実はとても計算されていました。

本棚いっぱいに詰め込むと、見た目が悪くなるだけでなく取り出しにくくなりますので、壁面収納の中の本もおおよその数をだいたい決めてルールを作ることが大切です。全体のバランスを見て、ジャンルに分けて収納したり、テーマごとに区切られた本の間に関連するストーリー性のある雑貨を飾るなど、少しのルールであなたの本棚も楽しい自分仕様のディスプレイへと生まれ変わりますよ。

家族との豊かな暮らしを実現する工夫③キッチンはすぐに次の動作が出来るように天板を広く

キッチンには、磨き上げられたステンレスが並列設置されていました。なるべく天板の上にものを並べないのがキッチン収納の基本です。
食品を購入して冷蔵庫に入れる前に具材を切ったりした処理する時、お皿に盛りつける時など、天板は広い方が使い勝手がよくなります。また、天板にものが何もなければ毎日の掃除が格段にしやすくなります。毎日使うスペースだからこそ、使い勝手に徹底的にこだわれば時短にも繋がります。

実は、私はあまり家事が得意ではありません。だからこそ使いやすく元に戻しやすい収納を徹底したり、ものの収納する場所を決めておくことで整った状態をキープしています。
調理中は出しっぱなしになっても大丈夫。後片付けの時に、天板に迷子のものが置きっぱなしになっていないことが理想です。

とは言え、キッチンスペースが十分でない場合もあります。その場合はキッチンツールを出しっぱなしにしても見栄えが良いようなデザインのものに統一しましょう。見た目のごちゃつきを防ぎながら使い手のテンションを保つ作戦です。

訪問先のお宅でも、この作戦が実践されていました。包丁をズラッと並べて道具の美しさを感じさせる収納スペースがありました。調理をする時に包丁を見てテンションがあがりますし、美しく並べられた状態を崩したくないのでまた元の位置にもどしたくなるというような心理が働きます。

収納に美しさをプラスすると単に便利で実用性が上がるだけでなく、心理を利用して美しい状態をキープ出来ることも知っておくと面白いですよ。

建築家・家具デザイナーがプロダクトを創るうえで大切にしていること

訪問先の主は建築家・家具デザイナーでした。そこで、彼にものを創るうえで大切にしていることについてお伺いしました。

「デザインありきでなく建築の観点も含めてシチュエーションから家具をデザインしプロダクトを創る。人が使ってはじめてプロダクトは完成するのだから、人が心地よく感じないとね。」

プロダクトの良さだけではなく“豊かな暮らし”を伝えていくことも、自分達の使命だと言っていました。

まとめ

良い住空間は、収納のテクニックやオシャレな家具だけではつくれません。暮らしを豊かにするものの選び方、持ち方、使い方、そしてデンマーク式ではそれらを後世にしっかり伝えることも大切にされています。あなたにとって豊かな暮らしとはどんな暮らしでしょうか。誰のマネでもない自分の価値観を明確にすることが大事だと今回の訪問から再確認しました。

新倉 暁子

「片付けられない女」の経験を活かした片付け講座、個人向け片付けサポート、クローゼット診断に携わる。 百貨店で販売・ディスプレイ・顧客管理等携わった後、留学の為渡英。帰国後外資系企業勤務を経て結婚。出産を機に、自宅で過ごす時間が増えインテリアや暮らしについて苦手を克服したいと色々調べる中「ライフオーガナイズ」と出会う。 雑誌WEBサイトへの掲載執筆など多方面で活躍中。 http://ameblo.jp/dear0412/

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