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忙しいママにこそ知ってほしい!がんを乗り越えた出産と育児リアル体験談

近年、女性も男性と同じように社会で活躍し、共働きの家庭は1000世帯を超えていると言われています。働くママは仕事に家事・育児と日々時間との戦い。子供や夫のケアはできても、つい自分のことは後回しになりがちですよね。
私自身も日々の忙しさにかまけて中々健康診断に行けていませんでした。そんな時ふと夫の転勤による引っ越し前に少し時間ができたため、なんとなく産婦人科に子宮がん検診にいったところ妊娠が発覚。と同時に、そこで明らかになったまさかの子宮頸がん。病気との戦い、産前・産後のこころの葛藤をとおして感じた健康の大切さを、「同じように社会で活躍するママにももっと知ってほしい!」との思いでこの記事をまとめました。

幸せと絶望がいりまじったマタニティーライフ

私は生まれた時から身体が大きかったので月経が始まるのも人より早く、「思春期に急激に太ったり痩せたりを繰り返していたことが原因で、ホルモンバランスが乱れている。」と医師から言われていました。しかし、そう診断を受けた当時はまだ社会人1、2年目で忙しい日々を送っており、会社の健診でしか産婦人科を訪れることはありませんでした。

いま思えばそれが大きな間違い。そのまま数年の時が過ぎて結婚し、ようやく向かった産婦人科の子宮がん検診で細胞の異形成と診断を受けました。と同時にまさかの妊娠!嬉しい気持ちと小さな不安を抱えたものの、夫が県をまたぐ転勤前ということもあり、転勤先でのフォローと出産予約をしました。

そして安定期に入った頃に改めて精密検査をしたところ、異形成より少し重い上皮内がん(0期)だと発覚したのです。幸せの絶頂だったときに告げられた『がん』という言葉。マスクをしていたので隠すことはできましたが、帰りみちに思わずひとりで声をあげて泣いてしまいました。「泣いてばかりでは元気なんて出ない!」とあえて自分を奮い立たせて、精一杯気丈にふるまいました。

セカンドオピニオンを受けて感じた気持ちの変化

一般的にマタニティライフといえば明るくてキラキラした幸せな時間なのだと思いますが、私の場合は子宮頸がんのフォローと産後に円錐切除術を控えており、重い気持ちの妊婦健診でした。

とはいえ、可愛いわが子と無事対面できた喜びは何より心の支えになりました。
主治医と相談し、子供が生後4ヶ月の時に1泊2日の入院で精密検査目的の手術に挑んだものの、結果は妊婦健診の頃より悪い浸潤(しんじゅん)がん

告げられたのは、第二子を望まないのであれば子宮全摘出という深刻なものでした。そこで私は加入していた医療保険付帯のサービスで【T-PEC】のセカンドオピニオンを使ってがん研有明病院に相談。行ってみると意外に前向きな回答で、私が診断を受けた1A期の患者さんで、子宮を温存してずっと経過観察している人もいるということでした。

もちろん1、2ヶ月ごとのしっかりした検査・フォローは必ず欠かさないことが大前提!
それでも私にとって大きな収穫となったことは言うまでもありません。

前を向くために始めたこと

がんという病気を聞いて多くの人から「通常の生活は送れないのでは?」と思われがちですが、私の場合はそうではありませんでした。痛みや不快感はなく、月経も毎月憎たらしいくらいにきっちりきます。術後すぐの頃は若干のチリチリとした痛みがあったり、少量の出血をしたりもしましたが、それもわりとすぐになくなりました。

その頃から、病気で自分の人生と散々向き合ったことで、「もう十分人生を満喫したな。」と思えるようになりました。「今度は、自分の不安やネガティブな気持ちをより払拭するために何かしよう!」と思っていたところクラウドソーシングという働き方に出会い、Webライターとして在宅で働き始めたのです。

転勤族なのでもう働くのは難しいのかも…と諦めモードでしたが、在宅でも執筆活動であれば可能。元々文章を書くことは好きな方だったので、病気から逃げるのでなく、いい方向に気持ちをシフトチェンジさせてくれる大きなきっかけとなりました。まだ子供に手がかかるため、たくさんの記事を書くことは難しいものの少しでも社会の一員として誰かに必要としてもらえているという感覚は嬉しい限りです。

2人目妊娠への葛藤と「決断しない」という決断

子育てをしていると思わぬ他人の言葉で傷つくことってありませんか?

私はよく傷つくことがありました。「まだ二人目産まないの?一人っ子は可哀そうよ…」と街で見ず知らずの人から声をかけられる度に、悲しい気持ちになっていたのです。

しかし、なにげなく自分の好きなアーティストや本の作者について調べると、一人っ子の方がたくさんいることに気が付きました。

例えば脚本家の三谷幸喜さんや、タレントのマツコ・デラックスさん。そして昨年ドラマや主題歌の「恋」が大ヒットした歌手で俳優・文筆家の星野源さんも一人っ子なのです。
では彼らは可哀そうかと聞かれるとそんなことを思う人はきっとほぼいないはず。兄弟や家族が多いと確かに賑やかです。また家庭で波に揉まれて精神的に強くなったり、愛情深くなったりもできると思います。しかし、それは学校や会社など、社会に出てからもでもいい出会いに巡り合えば可能です。

私の場合、自分の健康と天秤にかけて、「急いで第二子を産む必要があるのかな?」と冷静に考えられるようになりました。そのため今は答えを出すことより、まずは私の病気を気付かせてくれた最愛の息子と支えてくれる夫や家族のために、定期検査をしっかり受けて健康でい続けることを最優先にしています。

まとめ

子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)といウイルスの感染が原因となるがんです。そのためきちんと検診で異常がないか確認して防ぐことが可能。一部の心無い人が「どうせ感染するのは不特定多数の異性と関係を持った人だけでしょ?」と言っているようですが、それは大きな間違いです。一度でも経験があれば誰しもがなりえます。
かつてはワクチンが推奨された時期もありましたが、最近では副作用の懸念から接種を控える傾向が強いです。だからこそ病院での検査を定期的に受けることが重要。
診察台に上がって検査を受ける時間は長くとも10分前後です。もちろん病院やクリニックの予約を取り、院内での待ち時間や行き帰りの時間を入れるともっと時間は必要でしょう。その検査にいかずに、大切な家族と過ごす時間が減ることに比べたらもう迷う必要はないですよね。
少しでも私のようになる女性が増えないことを心から祈っています。

野本 千明

Webライター・ブロガー。神戸出身の1児の母。数年置きの全国転勤族の妻です。 趣味はパン・お菓子作り、ドライブ、ミュージカル鑑賞etc.

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