共働き夫婦の家計は4パターン。リアルお財布事情を公開!
共働き夫婦の家計ってどうなってるの?
なかなか聞けないリアルな「お金事情」。共働きで収入が2ヶ所あるからこその悩みやメリット。
ワーママたちの実情を聞き、夫婦のお金の家計への出し方によって、4パターン別にまとめました。
それぞれの長所・短所、満足度、夫婦のお小遣い、そのパターンに決まった経緯など、あふれる本音をご覧ください。
①夫婦で費目によって担当を分けているパターン

夫婦それぞれの収入から、夫は住居費と教育費、妻は食費と光熱費など、費目によって分けているのがこのパターンで、取材ではこのパターンが最多でした。
費目別に引き落としの口座を分けて管理しやすいのと、担当している費用以外は全額自己管理=お小遣いというのが特徴。
一方、貯金額が見えづらい&貯まりにくいという悩みも…。
保険も各自支払いで娘の保険は夫が出しています。ボーナスや臨時収入はすべて貯金。余ったお金は、貯金優先で各自やりくり。
お互いのお金の使い方について、干渉しないで済んでいます。夫婦である程度自由にしている分、仕事のやりがいや個人の尊重にもつながっていると思います。役割分担が明確なので、お金でもめないのがメリットですね。ただ、本当にその貯金額で大丈夫なのか?本当はもっと投資に回せるのではないか?など漠然と不安があります。そして、子供が増えた時には、このままで大丈夫なのかな?とも思っています。」(30代・正社員)
最近マンション購入したので、ローンは夫が担当。ボーナスや妻の収入で繰り上げ返済をしていきたいです。
担当費用以外は各自やりくりですが、病気、怪我は自己管理なので、治療費はお小遣いから。服、コンタクト、シャンプー等美容代もお小遣いから。このパターンだと、相手の収入頼りにイライラすることがない。
ただし、あくまで相手を信用してのことだから、実際しっかり貯金できてるかや、お小遣いのやりくりについては不透明。自営業の妻はハードワークで収入も波があるので、サラリーマンの夫には理解しきれてるか怪しいです。共働きでお互いの通帳を把握するのはなかなか面倒。通帳も夫婦名義では作れないし、カードを使ってしまえばもう別会計みたいなところもあるので、これが本当にいいカタチかどうかは分からない。」(30代・自営業)
②夫婦が収入の一部を入れ、一つの家計として管理するパターン

毎月決まった額を、夫婦の収入から家計に入れ、家計としてすべての支出を管理しているのが、こちらのパターン。2番目に多いパターンでした。
収入によって、家計に入れる金額は違いますが、きっちりと予算を立て、家計全体を管理している人が多い印象。家計に入れる以外のお金は各自の自由なので、家計管理と個人の自由のバランスが取れた形かもしれません。
デメリットは、夫婦どちらかが家計を管理しないといけないので、その管理が面倒ということでした。
計算がやや煩雑なのと、何か家庭で使うもので欲しいものがあった時に、合意を取り合わないといけないのは時間がかかります。また、一方の給料が極端に減った場合に、生活できないレベルのお小遣いになることがあるので、そのときは金額を調整しています。」(30代・正社員 ※パパからの回答でした)
住宅ローンは完全折半し、それぞれ控除の恩恵を受けています。財布が別のため、お小遣いを何にどう使うかは自由。夫婦のどちらかに年収にかなりの変動があっても、フェアであるところがメリットですね。
デメリットは、精算が面倒な点。ですが、夫がシステム開発可能なため、精算を簡単にできるLINE-botを開発してくれて、精算の手間はあまりありません」(30代・自営業)
③夫婦の収入を全額家計に入れているパターン

夫婦の収入をすべて一つの口座にまとめ、家計の管理をしているのがこちらのパターン。
お小遣いもそこから支出するので、全体のお金の出入りが透明化されるのが最大のメリット。貯金も計画的に貯めやすいです。お金の面で、不透明な部分があるのが苦手な人にはスッキリするので、おすすめかもしれません。
各自の自由度は低いですが、そんなにお金を使うタイプではない夫婦には合っているようで、満足度も高かったのが意外でした。
小遣制いではなく必要ベースで。お互い5万円ずつくらい。ストレスフリーだし見える化されている。ただ、貯金用の口座がないので、貯金してる感がない。ある程度貯まったら、株や投信に移行して貯金代わりにしているが、なかなか現金が貯まらない。家計簿も小遣い管理も面倒なので、私たちにはこの方法が合っています」(30代・自営業)
④夫の収入を家計に入れ、妻の収入は貯金しているパターン

夫の収入を全額家計に回し、妻の収入は全額貯金。夫婦共働きならではのパターンです。
一方の収入だけで生活できているので、気持ち的な余裕があり、貯金が着実に貯まるのがメリット。片輪走行なので、比較的引き締まったお金の使い方ができている、堅実な印象です。
デメリットは、夫が働けなくなったときへの不安や、妻が自由に使えるお金が少ないことのようでした。
服飾関係は物によって、小遣いから出すか、家族共有のカードで支払うか決めています。
妻である自分が仕事を辞めたとしても、生活レベルを変えずに生活できるし、夫も自分が家計を支えているというプライドを立てられる(妻の方が収入が高いので)。それぞれ家計を負担して残りを使うより、貯蓄しやすいと思う。もっと洋服など好きに使えるお金を増やしたいが、将来の学費や老後のための貯蓄を思って我慢しているところも。」(30代・会社員)
家計パターンの決め方やお金について、ワーママたちの独り言

最後に、今までご紹介したそれぞれの家計パターン、いったいどのように決まったのかを見てみましょう。
一番多かったのが、「新婚当時に話し合って、そのまま」という形。
「流れでこうなった」「なんとなく」「今から変えるのが面倒」というママもいる一方、お金のことだからこそしっかり考えているママも。
そして、ワーママたちのお金にまつわる独り言。
ここが一番の本音かもしれません。
漠然とした将来への不安、貯金ができないことへの悩み、実感のこもった、重みのあるコメントに、共感する方も多いのでは?
まとめ
結婚して共働きを選択した時点から、ついてまわる「家計の問題」。
様々な個別の事情に加えて、お金の使い方や細かい方が好き、束縛されたくないなど、夫婦の性格が出るのが家計の面白いところ。
実は、収入や支出ではなく、夫婦の性格に合ったパターンにするのが、ストレスフリーなのかもしれませんね。
なかなか動かしづらい家計の形ですが、これをきっかけに夫婦で話し合ってみるのはいかがでしょうか。