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2020年東京オリンピックパラリンピックに向けて注目される【手話】に、ママライターが挑戦

2020年に東京オリンピックパラリンピックが開催されますね。みなさんはどのように関わり、楽しむ予定でしょうか?開催にあたり、競技場など施設はもちろんですが、日本語以外のコミュニケーションの体制を整えることも大切だと言われています。そしてコミュニケーション方法の1つとして【手話】が注目されています。
「手話」とは文字通り手を使って話す「手のことば」です。聴覚障害者は耳が聞こえないため声を出して話すことが難しいので、何かを伝えるときには目で見て分かる方法を使います。手話は、手の形や動きによって様々な意味を表すことができる、聴覚障害者にとって大切なコミュニケーション方法の一つです。いつ誰にも起こりうる聴覚障害。事故や病気、また年齢を重ねることで耳が聞こえずらくなるなど、聴覚に障害をもつことはとても身近なことなのです。今回の記事で少しでも、手話に対する理解を深めていただければと思います。

聴覚障害者のコミュニケーション方法はいろいろ

聴覚障害者は、視覚や触覚など聴覚以外の感覚を使って、コミュニケーションを行います。
聴覚障害のある人とのコミュニケーション方法は、以下のようなものがあります。

①音声
難聴などよる聴力低下で、音を大きくする補聴器を使用すれば聞こえる場合は、音声でのコミュニケーションも可能です。
②読話
相手の唇や口の動きから推測して、話の内容を読み取る方法です。
日本語には「おにいさん/おじいさん」「1時/2時/7時」のように、口の形や動きが同じでも意味が異なるものも多くあり、読話で読み取るのが困難なこともあります。
③筆談
文字を書いたり表示して伝える方法です。確実な方法ですが、書き続けるのは時間がかかり、労力も必要です。
④手話・指文字

聴覚に障害のある人すべてが手話を用いているわけではありません。使用しているのは、身体障害者手帳をもつ聴覚障害者のうち15.4%と言われています。
⑤身振り・表情
聴覚に障害がない人でも、見振りや表情でメッセージを伝えています。聴覚障害の有無に関わらず大切なコミュニケーション手段です。

これらのコミュニケーション方法を臨機応変に使い分けることで、スムーズに聴覚障害者とコミュニケーションをとり、会話を楽しむことができます。

アメリカと日本ではこんなに違う!

日本で手話が使われるようになって130年ほどになります。130年余りの中で生活は変化し、手話表現語彙も増えました。
動作を表す語の表現(掃除・洗濯・電話・炊飯など)は時代とともに変わっています。
また、手話は国や文化によって様々です。国によって言語が違うように、手話も国によって違います。

ありがとう:日本  ①左手の甲の上に右手を垂直に乗せ、右手だけを上げます
          ②この時に、お辞儀をするように頭を軽く下げます
          →力士が懸賞金をもらう動作になります
      アメリカ ①右手を口元から離します
          →投げキッスの動作になります
食べる:日本   ①左手の手のひらを上に向け、右手の人差し指と中指を口へ           運びます
           →お茶碗とお箸を表します
    アメリカ  ①パンを食べるように、すぼめた右手を口元に近づける動作を繰り返します

このように国によって違いがあるため、国際会議などでは手話の世界共通語として作られた「国際手話」が用いられています。

「手話通訳技能認定試験」はかなりの難関

手話検定試験には「手話技能検定」と、「全国手話検定試験」の2種類があります。

手話技能検定は、手話技能検定協会が主催している民間の手話検定です。試験は年3回行われていて、1級・準1級・2級・準2級・3から7級までの9段階あります。
1級と2級のみ実技試験があり、3級から7級までは筆記試験のみです。

全国手話検定試験は、社会福祉法人全国手話研修センターが年1回10月に実施している検定です。1級・準1級・2級から5級と6段階になります。こちらはすべての級で実技試験があり、準1級・1級のみ実技+筆記試験となります。

本格的に手話を仕事とするなら「手話通訳技能認定試験」を受けましょう。社会福祉法人聴力障害者情報文化センターが年1回実施している試験で、筆記試験と実技試験があります。
満20歳以上であれば性別・学歴に関係なく誰でも受けることができます。合格率は毎年20%ほどという厳しい試験なので、手話技能検定または全国手話検定試験で実力を確認してからの受検をおすすめします。

聴覚障害を理解しサポートできる社会に

今回この記事の執筆に当たり聴覚障害のある方にお話を伺いました。外見上障害が分かりづらいことから、無視していると誤解されやすく居心地の悪い思いをしている場面が多いようです。

例えば、コンビニやスーパーで「お箸いりますか?」という問いかけが聞こえなかったり。また発音が不明瞭のため外国人と間違われやすく、窓口やお店で突然、英語で喋りかけられ「在留証明書は?」と聞かれたこともあるそう。さらに、健常者とのグループトークでは、話している内容がわからなくても空気を壊さないように分かったふりをして笑ったりもするそうです。

「健常者と障害者が交流する機会をもっと増やして、理解を深めてほしい。そして将来、町や交通機関で明らかに様子がおかしかったり、困っているような人を見かけたら「あっ、この人は耳が聞こえないんだ」と気が付いてもらい、サポート出来るような世の中になって欲しい。」とおっしゃっていました。

まとめ

普段、さまざまな音を耳にしている健常者にとって、何も聞こえない世界は想像がつきづらいものです。インタビューに答えてくれた彼女は、聴覚障害は「情報障害」でもあると語ってくれました。まずは、私たちの身の回りにもそのように情報が届かず困っている方がいることを知ること、そのために自分ができることを考えることが大切ではないでしょうか。

私は子供達の夏休みに、子連れで手話の講義を受講し、親子で「指文字しりとり」をしながら手話を楽しく学んでいます。
東京オリンピックパラリンピックまであと3年を切りました。みなさんも、改めて多様な方々とのコミュニケーションについて考えてみてはいかがでしょうか。

ayako nakatani

ハンドメイド作家。7歳男の子、4歳女の子のママ。ハンドメイドの作品はインスタグラムからご覧いただけます。 https://www.instagram.com/somecozy